Fear.along with wave 
 その夜からまたもや、いつもの如く自分に合ったボード探しが始まった。かれこれ50年近くサーフィンを、味わい、楽しみ、興奮もし、時にはビビり、サーフィンの何たるかを漸く分りかけてきた今日この頃だけど。この自分に合ったボードを、見つける事の難しさは、サーフィンを、やればやるほどつづければ続けるほどに難儀というか、本当に大変かも知れない!





 そしてその夜にピックアップしたのは、7.10のラウンドピン、厚みこそ2インチ7/8あったものの翌日のセッションでは全く波にテイク・オフ出来なかった。昨夜アンクルマイクんちでサンクスギビングのディナーにケオニと招待され、その時何度も(Nick you can !you can getting on)とさんざん励まされて、次の日!波は、全く乗れずじまい、このボードじゃァ全然歯が立たない!
 それからは、家中のこれはと思うボードを片っ端からトライするも1本として、これはと思うボードには、巡り合わなかった!そうこうするうちに波は、大きさを増して行った。
そしてその朝に見たサンセットは、10フィートを、はるかに上回る山のようなセットがブリブリ押し寄せる、そう昔熱く興奮したノースショアーがそこにあった。
 しかし私は、その場から立ち去った。ボードもない、ましてやサーフィン出来るようになったけど、種子島の台風でも2回くらいは、溺れそうになったのにさ、こんなの出来るわけがないってね、逃げていた。息子のカラニが庭に砂利を引いて欲しいと言うのでここぞとばかりに仕事に精を出していた。でも心の何処かでいつも、もう1人の自分が罵っているのも充分わかっていたがこればかりは、そうやすやすと乗り越えられるほど簡単な問題ではなかった。
 やはり問題は、恐怖でありそのなかでも1番嫌なのが巻かれる事?リーシュ切って泳ぐ事?でもやっぱ入る前に見るお化けセットかな?ノースでは、結構これがある。それ見て引き返すサーファー、なおかつ燃えるサーファーまたノースは、とんでもないセットが時としてやってくる。
そして自分の中ではここの波に乗れなきゃあーここにいる意味がない!ここにサーフィンする為に住んでデカイ波乗る為に生まれてきたんだ。
 といい聞かせるも、怖いもんは怖いからしょうがない。そしてだんだんとサーファーのお客さんが来だした頃、ようやくオウルチャップマンシェープの8.6が出来てきた。幅22インチ厚み31/4ですわ、そして又新たなる挑戦が始まろうとしていた。