http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1406/10/news057.html
中国政府は5月20日に、政府内でのWindows 8の購入を禁止するという発令をした(参考記事:中国政府がWindows 8の使用禁止令、米司法省の発表に反論 )。前々から中国産OS期待論が出ていたところに、前日の19日に米司法省が中国人民解放軍の将校5人を産業スパイなどの罪で起訴 しており、これがトリガーとなったのだろう。その後、5月末から6月初めにかけて、外交部、国家保密局、工業和信息化部(情報産業部)など政府各省庁で、Kingsoftのoffice互換ソフト「WPS Office」が一斉にインストールされたことが伝えられた。
インターネット上の中国ユーザーの反応は、政府への不信や諦めがベースの大喜利と化している。「大丈夫だ、既にネット検閲の壁はできてるじゃない か」「パッケージだけは中国製だ」といったコメントに数千もの「いいね!」がついている。中国産の規格はTD-SCDMAやTD-LTEなど市場で普及し た規格もあるが、ネットユーザーは過去に「中国純正CPU『方舟』沈没 」事件など、様々なろくでもない顛末のニュースを見ており、良いイメージはもっていない。ネット検閲の存在が明るみになりすぎているコメントにも目が行きそうだが、多くのいいね!がついたコメントは本旨からずれている。
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一方でこんな事情もある。Windows 8になってますますクラウド化が進んだ。つまりMicrosoftのサーバとより頻繁にデータをやりとりすることになる。すると政府の機密までも漏れ放題になるのではないか。それはよろしくない、国産OSができればいいな──という話だ。中国政府の通達はあくまでWindows 8が禁止対象になるのであって、現在Windows XPに代わり最も使われていると思われるWindows 7は対象から外れている。Windows 7の(延長)サポート終了は2020年なので、まだしばらくは時間には余裕がある。 過去に中国がゴリ押しした無線LANセキュリティ規格「WAPI」や、インストール義務化を宣言した検閲ソフト「グリーンダム」(Greendam)は、期限ぎりぎりになって「無期限延期」を発表している。無期限延期といいながら、WAPIに関しては非対応製品は販売を許可しないという姿勢を崩さなかったし、グリーンダムに関してはユーザーに散々ネタにされた。詳細は「政府強制フィルタリングソフト、中国人ハッカー軍団に屈する」に報告した。