「この先生に対する想いというものが、
恋なのか、憧れなのか、尊敬なのか、
私にははっきりとは分かりません
そのどれかであるようで
そのどれでもないようで
将又それらすべてかもしれなくて…
よく分からないのは、私がまだ
中学生っていう、子どもだからかもしれない
子どもだから、この気持ちは
所謂一時の気の迷いみたいなもので、
高校生になったらこんな気持ち
なくなってしまうのかもしれない
だけど…」
いつの間にか私の眼には、
神坂先生の姿がぼんやりとしか見えなくなっていた。
自分が子どもであることが悔しくて、
自分が生徒であることが哀しくて、
彼の人が大人であることが切なくて、
彼の人が先生であることがもどかしくて。
同じ人間なのに、
同じ場所にいるのに、
どうしてこんなにも遠い存在に感じるのだろう
と、すべてが儚く思えた。
「私は…神坂先生に、魅かれています
それだけは…
はっきりと言えることです」