「上手く伝えられるかどうか

 分からないけれど…」


私は少し不安だった。


私は彼の人のことをどういうふうに思っているのか、

それを考えるのは難しくて。


だから、自分の気持ちをすべてありのままに

自分の思う通りに伝えられるかどうか

分からなかったから。



「大丈夫、時間はたくさんあるから

 いつまでも待つから


 躊躇わずに、ありのままに

 榛名さんの想いを、伝えてくれないか」



私は彼の人を見つめた。

彼の人も私を見つめ返した。



「私は…


 今の私が、いちばん想っているのは…


 神坂先生、貴方です」



想いはもう、溢れだしそうなところまできていた。


堰を切って流れ出しそうになるのを

止めることはもうできないと、


自分自身感じた瞬間だった。