平日の放課後は中学校に残るようになって、
2月も半ばにさしかかった。
中学校で17時半頃まで勉強したあと、
塾にも毎日のように行っていた。
公立受験は、3月の9,10日だった。
受験まであと1ヶ月もないという頃、
私と翔野の中が、少しギクシャクし始めた。
何故かというと、私が放課後すぐに
塾へ行かなくなったからだ。
翔野はどちらかというと
塾の自習室で勉強する方が好きだったようで。
しかし私はこの頃は学校の教室で
勉強する方がはかどったので、
どうしてもこれは譲れなかったのだ。
一緒に塾に通うことも段々と減っていき、
聡子にも少し心配されたが、
受験ももう大詰めという時なので
お互いの邪魔はしないというのは
翔野と私の中では暗黙の了解になっていた。
だけれども、この時に、
もう少しよく話し合う時間を設けるべきだったと、
そう思う。
勉強に余裕がないわけではなかったのに。
どうして離れるようなことをしてしまったのか…。
神坂先生に魅かれてたとはいえ、
翔野は私の大切な人だったのに。