「努力は報われるもの」


その言葉は第五回目の診断テストの次の模試で

実証された。


1位に返り咲いただけではなく、

その中学の歴代トップの点数をとることも出来たのだ。



その時にはすでに私立高校の入試はすべて終わっており、

S高とO高からは、入学金免除に奨学金付きの合格通知が

送られてきていた。


1月末の第1回総合診断模試で、驚異的な点数を記録してから、

E高の結果は返って来た。


先に述べた2校と、同じような結果だった。



自分の尊敬していた塾の先生からも

本当にすごいことだと言われた。


しかしまた、彼等は私を戒めてもくれた。


「調子にのってはいけない。

 君のゴールはここではなく、本番はまだ控えているのだから


と。


その言葉のお陰で、私は気を抜くことなく

勉強を続けることが出来た。


奢り高ぶることなどなかった。

第5回の診断の二の舞にならないように精一杯頑張った。



神坂先生は、結果ではなく、

過程を褒めてくれることが多かった。


というのも、その頃…2月に入ってからは

自習教室という名目で学校側が用意してくれた教室で

よく勉強していたからだ。


塾の方の自習室が混み過ぎてきたので

少々うんざりしていた。


学校で教室を用意してくれるのは

正直有難かったのだ。


30人強入る教室に、

10人もいない状況で勉強が出来るのだから、

利用しない手はなかった。



そうすると学校に残ることになるので

必然的に神坂先生と顔を合わせることが

多くなっていったのだった。