「今日のことを説明しておくな」
と言いながら、神坂先生が入ってきたのは、
私と翔野の間だった。
講堂前は他校の生徒もかなりいて、
そこまで広く場所をとれることはなかったので、
自動的に神坂先生を囲むように集まることになり、
しかも神坂先生は隣に来た形になったため、
少し、肩が触れてた。
神坂先生は
どちらかというと私の方に寄ってきて、
わざと体を少し触れさせるように
しているみたいだった。
きっと私と翔野が一緒に講堂まで来たのを
見ていたんだろうなぁ…
なんて考えつつ、
私は神坂先生の話を聞いていた。
しかし私はもう部活は引退したし、
1学期も終わったため風紀委員でもなくなった。
だから神坂先生との接点は、
「授業」だけになっていたわけだ。
しかも今は夏休み。
授業もないので、はっきり言うと、
先生との接点は、このオープンキャンパスだけだった。
でも、このオープンキャンパスで、
止まっていた私たちはまた動き出すことになる。