T高の講堂に着くと、
もうすでに何人かが来ていた。
K中学で10位以内に入る顔ぶれが
そこにはそろっていた。
1,2,3位は私と翔野、そして聡子が独占しているが、
10位以内の顔ぶれはいつもあまり変わらなかった。
このことからも分かるとおり、T高は進学校だ。
それも並の進学校ではない、県内一の、
それもずばり飛び抜けての進学校だ。
市内のそれぞれの中学でトップを争うような人たちが、
この高校には進学してくる。
一番入学者を送り込むのは、大学の付属中学だ。
ちなみにうちの中学からは、毎年10人くらいが進学する。
「おはよう」
みんなと挨拶を交わすと、
夏休みの勉強進行状況についての話になる。
そんな時、横から声が聞こえた。
「おはよう」
「あ、おはようございます」
2週間ぶりに会う神坂先生は、総体の時より少し
日に焼けていた。