当日、私は翔野とT高に向かった。
聡子も本当は行くつもりだったのだが
親戚で急にお葬式ができてしまい、
行けなくなってしまったのだ。
彼女は11月に、公立高校の見学会があるので
そちらの方に出ると言っていた。
「どんくらいくるんだろうなぁ
今日のオープンスクールは
みんなライバルになるんだよな…
でも、近い将来、仲間になるやつもいるか」
「ふふ」
「ん、どうして笑う?」
自転車をこぎながら、翔野が聞いてくる。
私は笑って答えた。
「だって、翔野らしいんだもの
受かったら、仲間になるかぁ…そうだよね…
仲間でもあり好敵手でもある…
そんな人と出会えるといいね」
「そうだな
ふふ、好敵手…か
その考えは結木らしいな!」
翔野も、笑った。
そんなことを話しながら15分自転車をこぐと、
T高が見えてきた。
私たちは南門を通り、自転車置き場へ向かった。