8月のお盆頃。


塾が休みだったため、家で勉強していた。


と言ってもかなり久々の休みだったため、

選抜を見たり、昼寝をしたりと自由気侭に過ごしていた。



ある時、休憩がてら小説を読んでいる時、

電話のベルが鳴り響くのが聞こえた。



私は電話の子機を置いていない座敷でいたため、

あー鳴りよるわぁと思いながらも立とうとはしなかった。



「もしもし」


居間で電話を取ったらしいおばあちゃんの声が、

聞こえてくる。



「あ、はい、はい、少々お待ち下さい」



ん?誰だ?

と思っていると、足音が近付いてきた。



「ゆきちゃん、K中の神坂先生って人から」



神坂先生?何で?

と焦りながら受話器を受け取る。



「もしもし」



私の声は、少し震えていた。