「榛名さんてさ、飄々としてるようで、
きちんとみんなのこと気にかけているだろ
それにさ、きちんとおれを立ててくれる
おれはさ、誰かに必要とされたかったんだ
少しでも、このチームの役に立ちたかったんだよ
おれは、今の言葉、すごく嬉しかった
榛名さん、君は生半可なことは絶対言わない人だと
おれは思うから
羽田さんと再会するより、このチームで必要とされて,
榛名さんにそう言ってもらえて、
おれは今、幸せだよ」
そこまで言い終わった時、
みんながこちらに集まってくるのが見えた。
「せんせぇ!結木!
そろそろグラウンド行かなきゃいかんくない?」
聡子が満面の笑みで言う。
「R中学の人たち、挨拶してくれたよ
絶対勝つからって宣戦布告されちゃった
でも、眼がとても真剣だったんだ
本気のRと戦えるとか、楽しみだけど怖いね」
美月が笑った。
「みんな、勝とうな
おれから言えることはそれだけだ
勝ってくれ」
「はい!」
大きな声が、グラウンドに響き渡った。