ウォームアップが一通り終わって、

少し休憩を取ることになった。


お手洗いに行く子、休憩する子、

キャッチボールを続けるバッテリーなど

みんな様々な行動をとっていた。


そんな中、私は・・・


「先生」


「ん」


羽田キャプテンと話してから、

少し哀愁の漂う後姿を見せていた神坂先生の

傍に寄っていった。



「先生、どうかしたんですか…?

 先生が羽田さんと話してから、

 何か雰囲気が違うくなったというか…


勝てないなんて思ったんですか…?

 先生が私たちをここまで連れてきたくせに」


私は少し怒った口調で彼に話しかけた。



その時私が思っていたことは、

彼が試合を諦めたのかもしれないってことだった。



1軍が出てくることや、

試合前なのに全く緊張が見えないR中学のメンバーなど

私たちを不安にさせる要素はたくさんあった。


だけど私たちのチームには、全く悲愴感はなかった。

むしろ試合を心から楽しめるとさえ思っていた。


しかし先生がこんなのじゃ何かが許せない。

というわけで私は彼の人につっかかっていったのだ。