7月前半のある週の土日。
ソフトボールの市総体があった。
他の部活よりも少し早めに始った総体。
翔野も土曜日の2試合目に応援に来てくれていたのを
覚えている。
私たちは順調に勝ち上がった。
とはいってもソフトボール部がある中学が少ないために
1つ勝てばベスト4に入れるところにいたのだが。
土曜日は2試合こなした。
1試合目は、コールド勝ち。
2試合目は、一応準決勝。
そこそこ同じ実力を持っていて、春の大会で惜敗したチームとだった。
7回まで戦って、確か5-3だったと思う、私たちは勝った。
そして決勝に進出した。
決勝は、予想通り、毎回優勝をかっさらっていく
例の中学校とだった。
そこの中学のソフト部は、2軍までいる、
正直中学生の部活だと思えないほど本格的な部だった。
しかし、彼女らは全く驕ってはいなかったし、
敵に向かう態度も尊敬すべきものだった。
彼女らは絶対に油断はしてこなかった。
どんな敵にも全力で向かってきた。
しかし、最初はやはり2軍が活躍した。
春の大会ベスト4のチームを、2軍だけで
15-1の3回コールドで下すくらい、彼女らは容赦なかった。
次の日、いよいよ決勝戦1時間前となった時、
私たちはウォームアップをしていて、神坂先生はそれを見ていた。
そんな時、例の中学のキャプテンらしき人がこちらに来て
神坂先生の前に止まった。
「お久しぶりです、神坂先生」
そのキャプテンは、笑いながらそう言った。