その夜も班長会があったため、
私は風呂から上がったあと、部屋から荷物を取り、
そのままロビーのソファで本を読んでいた。
ロビーにはちらほらと同級生の姿も見えたが、
多分他の部屋に行ったり、お土産物の店に行ってる人も
多かったのだろう、
私みたいにソファに定住している者はいなかった。
しかも私の座ってるソファは、
少し奥まった所にあったので、
こちらに注意を払ってくる者はいなかった。
周りの様子が気にならないほど真剣に
私は本を読んでいた。
だから、彼の人が近付いて来たことなど、
全く気付いていなかった。
その人に気付いたのは、
確かに視線を感じたからでもあるが、
その人が、私の目の前のソファに座ったからだった。
‘誰だ?’と思って顔を上げると、そこにいたのは、
神坂先生だった。