沙弥と私がS焼肉店に着くと、

当たり前だがすでに皆そろっていた。


自転車を置いて入口に向かい、合流する。



「テーブルは二つだから、

 8人と9人に別れて座ろうか」


「私、神坂先生の隣がいい~」



美月はここでもアピールか…と呆れるよりも

その積極性に感心さえした。



取り敢えず…

‘神坂先生と一緒のテーブルはやだな・・・’

と思いつつ、私は先生と少し離れたところにいた。


そのおかげか、

神坂先生とは違うテーブルに着くことが出来た。


聡子と一緒なテーブルで、あとは後輩たちがいた。


9人掛けのテーブルだったが、私たちは8人だったので

1つ席が余っていた。


勉強のこと、部活のこと、プライベートなことを

たくさん話あった。


後輩たちの恋愛話を聞いて、

私と聡子は何故かアドバイスまでしていた。



その時、後輩の一人から、こう言われた。



「榛名先輩と大月先輩のこと

 聞かせて下さいよー


 二人とも、うちらの中では憧れなんですよー」



その言葉を聞いていたのか



「お、何か面白そうな話してるじゃないか、

 おれも聞きたいな」



と神坂先生がふらりと、

私のいたテーブルの空いている席に移動してきた。