体育祭も無事に終わり、後片付けも滞りなく終了した。
リレーが終わったあと、晩ご飯のことについて話したいと
神坂先生が言ったため、
すべての片づけが終わったあと、
ソフト部員は全員、校門のところに集合となった。
「おう、みんなそろったか」
神坂先生が職員室から出てくる。
「晩ご飯なんやけど、明日の夜はどうかな?
明日は振り替えだし、部活も昼からだから、
部活終わってから食べに行こうか
一応、部活の日はみんな自転車で来てるんだよな?
学校から15分ほど走ったところに焼き肉店があるから
そこに行こうか」
「それって、S焼肉店ですか?」
美月が聞く。
「あぁ、そうだよ
みんな、場所分かるか?」
「分かるよ先生
あそこはこの校区の生徒なら一度は行ったことあるはず」
リレーの活躍者、沙弥が口をはさむ。
「そうか、ならおれは先に車で行っておくから、
あとから自転車で来いな
また詳しいことは明日言うから
今日はこれで解散な」
「はーいせんせぇさよーなら」
一人、また一人と帰って行く。
そんな中、「行かない」いうことを告げようとして
皆が帰るのを待っていた私の方へ、神坂先生は来た。
「榛名さんも来るよな」
有無を言わさない言い方だった。
「そんなに警戒しないでくれ
リレーの功労者にきちんとご褒美をあげたいだけなんだから」
神坂先生は、笑った。
「分かりました
でも、覚悟しておいてくださいよ
財布がすっからかんになっても、私知りませんから」
妙に張り切る先生への皮肉で言ったのか
それともただの軽口だったのか
自分で言っておいて、分からなかった。
ただ先生は「軽口」でとったようだ。
笑って私を見送ってくれた。