体育祭は滞りなく進んでいった。
生徒会長として色々しなければならないことも
たくさんあったが、
大抵はクラスの陣地の自分の席で応援をしていた。
部活対抗リレーは目玉種目だった。
うちの中学は、運動部はどの部活もそこそこ強い。
個人的に見てみても、
体力テストで優れた成績を残す者も多い。
特にこの日のために、各部活とも練習の合間を縫って
リレーの練習をしてきている。
それもそのはず、1位になったチームには
そこの顧問と校長のポケットマネーで晩ご飯(大抵焼肉)を
おごるという伝統があった。
神坂先生がそのことを言い出したのも、
大方その伝統を美月から聞いたのだろう。
女子のソーラン節、
男子の組み立てが終われば、
部活対抗リレー
クラス対抗リレー
そして閉会式と続く。
「部活対抗リレーに出場する選手は、
東門の前に集合してください」
アナウンスが流れる。
いよいよ…か。
男子の組み立て体操を横目に、
私は美月と聡子と一緒に、グラウンドに作られた
‘東門’の方へ向かった。