体育祭が近付いてきた。
私の中学では、体育祭は晩春~初夏あたり、
つまり5月の終わりから6月の初め頃に行われた。
今回は5月の最後の日曜日が体育祭だった。
金曜日が取り敢えず午後から予行。
クラスのテント等を準備した。
前日の土曜日は部活どころではなく、
運動部等が駆り出され、
役員用のテントの用意やグラウンドの整備、白線引き、
プラカード、バトン等をはじめとする道具の準備を進めた。
ソフトボール部としては、
グラウンド東側の掃除を仰せつかっていたのだが、
私と聡子は生徒会役員だったため、
役員用のテントを用意したりしていた。
生徒会の仕事が早めに終わったので、
私と聡子はグラウンドへ向かった。
グラウンドでは、ソフトボール部のメンバーが
まだグラウンド整備をしていた。
石を取り除いたあと、トンボをかけていた。
‘もうすぐ終わりそうかな?’
と思いつつ、寄って行く。
その中に、神坂先生の姿を見つけた。
と同時に美月が駆け寄ってくる。
‘どうしたのだろう?’
と思っていると、
美月は満面の笑みでこう言った。
「ねぇ!
体育祭の部活対抗リレーで1位になったらね、
神坂先生が晩ご飯に連れてってくれるって!」