次の日は、普通に過ごしていた。


その日は、次の日が入学式ということで、

給食ありの短縮授業だった。



放課後は、生徒会を初めとして、

体育館の部活動がかりだされ、


掃除をしたり、絨毯を引いたり、

パイプ椅子を並べたりと大忙しだった。



私はと言えば、お祝いの言葉を読む練習をするので、

真ん中に立って、学年主任の指導を受けながら、

何度か祝辞を通して読んでいた。


そのために部活に行くことはなかった。


つまり、神坂先生と逢わなかったってことだ。



その日は部活を休むことを告げていた。


もし入学式の準備が早く終わっても、

生徒会室で聡子とお喋りをするつもりだった。


いわゆるサボりだ。



入学式の準備は、まぁまぁ良い時間に終わった。


今から部活に行っても、もう片づけをしているか、

ノックが終わりかけの頃だろうと思われる時刻だった。



というわけで、私と聡子は生徒会室で

少し休憩していた。



生徒会室の窓からは、グラウンドが見えた。

私は窓の傍に立って、グラウンドを眺めた。



「また、群がってる…」


独り言のようにボソッと言うと、



「神坂先生に?」


と聡子が机に突っ伏したままで聞いてきた。



「うん、あの調子じゃ、

 今日も中途半端な練習しか

 してないんやろうなぁ…」


ついつい口調も呆れたような口調になる。



「明日から、私語したら、

 グラウンド走らせたら?」



「そーやね、そうする



と、私たちはキャプテンと副キャプテンらしい

会話をしていた。




弱かったソフトボール部をここまで強くしたという自負が

私たちにはあったのかもしれない。


正直、ソフトボール部には、いわゆる頭の良い子は

ほとんどいなかった。


だから部活に専念出来たところもあるのだが。



私はそれを、神坂先生に邪魔されるのが

嫌だったのである。



「神坂先生にも、言わないかんのかなぁ?」


と私が言うと、聡子は、



「何なら、私が言っとくよ

 そーゆうのも副キャプの役割っしょ」


と言ってくれた。



そして私たちは、

先生と部員が解散するまで、

宿題をしながら、その光景を眺めていた。



全員が、特に美月がその場から立ち去るまで、

ゆうに15分はあったが・・・。