「さて、と
そろそろ部室に行きますか?」
部活の始まる30分前に、私は皆をうながした。
今は12時半。
部室に行って、着替えて、
どうぐの準備、グラウンドの整備をしていると、
丁度13時頃になるだろうと思いながら、
ぞろぞろと、3-4の教室を出た。
私は、時間に遅れる人が、大嫌いだ。
時間は決められているのだから、
その時間までに着くように準備するというのは、
当然のことだ。
私が中1や中2生だった頃、
部活の先輩には、休日の部活に遅刻する人が多かった。
9時からの部活なのに、9時半から始まるのが
ほとんどだった。
それが本当に嫌だったので、
私自身がキャプテンになった中2の7月から、
遅刻をすれば、外周3周と筋トレをしてから、
部活に参加することを言い渡したのだった。
そのおかげか、已むを得ない事情があるのは仕方がないが、
それ以外で遅刻する人は、減った。
今日も同じことだった。
13時と決められているのだから、
13時には始めるべきだろう。
後輩はもうすでに来ているはずだ。
道具の準備と、グラウンドの整備は、基本、
伝統的に後輩の仕事になっているから。
校舎の脇に建っている部室棟の前まで行くと、
すでに道具が運び出されている。
「こんにちはー!」
こちらに気付いた後輩達が、挨拶してくる。
「こんにちは」
私たちも、返す。
そして、私は、春休み最後の日、
つまり昨日大掃除したばかりの部室に足を踏み入れた。