間もなくカズが生きていた最後の年、カズが殺された年、子ども達が父親を失った年、私にとって命より大事な人を失った2023年は終わる。

私の大事な家族は殺された。
この憎悪は私の中から消えることはない。もう私の命もいらないから殺人犯を殺させて欲しい。

毎年暮れの我が家は手作りのご馳走に溢れ、慌ただしいながらもお正月を迎えるワクワクした時間を過ごしていた。野菜を茹でる匂い、出汁やお肉を焼いた香り…今はどれだけ疲れて帰って来てもただ虚しいばかりで明るい笑い声、美味しい食卓はない。あれほど食べることを大事にしていた食生活は何を食べても味気なくつまらなくなった。

殺人犯って誕生日を祝ったりするのかな…?おめでとうなんて言う人いるのかな?

元旦は一年で最も嫌いな一日になった。一月は一年で最も嫌いな月になった。

殺人犯さえこの世に産まれて来なければ存在しなければこんなことにならなかったのに。

最愛の人を失っただけでなく、そのことによって理不尽な事に振り回される一年だった。これ、何年続くのだろう?ストレスで身体中が痛くて苦しくなるこんな無意味な時間は死ぬまで続くのかな?

今私がトチ狂って自殺なんかしたとしたらそれは8割彼を奪った殺人犯のせい、2割はLINEヤフーとかいう会社のせい。それくらいお客さまとの板挟みで精神的に追い詰められた。一会社に長い間利益もたらして来てやって、こちらには何の落ち度もないのに人間扱いされないようなぞんざいな扱い受けるなんて夢にも思わなかった。なんかもうホトホト疲れてしまった。

テレビを観ていたら育児に奮闘中の平愛梨ちゃんが、「私が52歳で長友さんが50歳の時に旅行に行こうと夫婦で約束している…」と言っていて…50歳と52歳かぁ、そんな何気ない言葉に苦しくなり、レコ大観ていたらSignが流れまた苦しくなり…。日常には苦しくなる種がたくさん落ちている。

毎年大晦日はカズの味を愛して下さるお客さま一人一人に直接お節を受け渡してお客さまと交わす会話、頑張った爽快感のある一日、夫婦2人で30食まで対応出来ていたお節、拠点が出来るはずだった今年から最終的にはお手伝い総動員して100食まで対応出来るかな?なんて言っていたのですけどね…。

何もかもが変わってしまいました。

カズがいなくなったこの一年は世間も酷いものだったように思う…気候変動、政治、犯罪。犯罪はこれから先も増え続けるのだろうな。

この一年関わって下さった全ての皆さま、いろいろありがとうございました。

こんなにも色々な方に心配していただき、力になってもらった年はないと思います。

お客さまにはご要望にお応え出来ないことばかりで本当に申し訳ございませんでした。

悲しみのお正月はカズがいつも一度食べてみたいと言っていた親子で仲良くしてもらっている戦友、仙川『蒔』さんのお節を頂きます。パパのお節は永遠に食べられなくなってしまったけれど、せめてお正月くらいは良いものをきちんと食べられるように…カズに食べさせてあげたかった。

皆さま良いお年をお迎えください。