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東漢公社は、半官半民の国営企業である。CEOである、曹操は経営戦略と財務に比類のない才を持っていた。政府の力を利用して短期間の間に多くの企業を併合、買収、共同経営など低コストな手段で傘下に収め、化学、工業、商社、金融までを有する一大コングロマリットを一代で作り上げ、今や全国企業と称されるまでに発展させた。そんな曹操が劉備に自分の人材論に関して話をする。
曹操の人材論
私は性格判断ができるんだよ。簡単な心理テストをして長所と短所を引き出し、適職を判定する。教育心理学で使われるあの言葉は…なんで言ったか…、そうそう思い出した。「思想という種を播き、行動を刈る。行動という種を播き、習慣を刈る。習慣という種を播き、性格を刈る。性格という種を播き、それがやがては運命を収穫することになる。」
性格が運命を決めるので、先ず性格を4分類するんだ。「活発タイプ」、「力量タイプ」、「完璧タイプ」、「平和タイプ」の4種類だ。「袁紹」は「完璧タイプ」と判定できる。見かけは強そうだが胆力は無く、策略はあっても判断力に欠け、大事を成すにも保身が阻み、目先の利益に大事を忘れる。致命的な弱点ばかりだ。だから、遅かれ早かれ失敗をする。
「孫策」は「力量タイプ」だ。ヤツは横暴、せっかち、そそっかしいうえにこらえ性がないから、洋々たる前途などあるわけがない。「劉表」は「活発タイプ」。大ぼら吹きで実行力が無く感情的。なんの大事業もなすことはできない。「劉璋」は「平和タイプ」。肝っ玉が小さく事なかれ主義で、情熱と責任感に欠け、怠け者でいい加減。なんの見込みもない。
英雄は「完璧+力量タイプ」だ。優れた英気と雄壮さを兼ね備えるがゆえにこれを英雄と称するのだ。英雄は人間性に深みがある。思索を好み、分析力や創造力があり、筋道が通っていて、細かいことにも配慮が行き届く。これはいずれも完璧タイプの性格の長所だ。また英雄たる人物は、広い視野と明確な目標を持ち、果敢に行動し、意志が強靭であるなど力量タイプの長所も兼ね備えている。そして真の英雄とは大志を抱き、腹の中に豪胆な策略を持ち、傑出した知恵とリーダーシップを備えている。
【出所:水煮三国志】
ある大手企業の人材管理担当の役人の話によると社員を「能力」と「誠実さ」で判断して4分類するそうです。即ち、「能力があり誠実な人」、「能力があり誠実じゃない人」、「能力がなく誠実な人」、「能力がなく誠実でもない人」。
勿論、いちばん良い人材のタイプは「能力があり誠実な人」でしょう。では、いちばん悪いタイプは何だと思いますか。答えは「能力がなく誠実な人」です。なぜでしょうか?
「能力がなく誠実でもない人」が一番悪いタイプに見えますが、このタイプは言われた通り、黙々と働くタイプです。それでは「能力がなく誠実な人」は能力もないのに余計な仕事をして問題を起こすタイプだそうです。人材を見極めるのは難しいかもしれませんが、少しヒントになりましたでしょうか。