前回に続き、「水煮三国志」からの引用です。

 

 大学を卒業間際に董卓の会社でインターンシップをした劉備らはその会社のマルチ商法を経験し、徐州電気株式会社に入社する。ここで社長の陶謙から高く評価されていた劉備は会社の経営に関する率直な話し合いの末、組織管理のためのレポートを提出することになる。

 

 

効率経営を実現する組織を作る5つのポイント

 

●  コミュニケーションが取りやすい環境を作る

 メンバーにチームの一員であることを認識してもらい、コミュニケーションが取れる時間や場を確保し、モチベーションを刺激しあえるような環境作りを行う。「協力」、「信用」、「楽しさ」といったことがチーム内で共有できるようにする。

 

●  メンバーであることのプライドを刺激する

 ビジネスパーソンは誰でも、優秀な組織に属したいと思っているものだ。優秀な組織にはシンボリックな特徴がある。その特徴が消えたり傷ついたりしないよう、管理者は組織そのもののプライドについて関心を払うべきである。

 

●  メンバーの能力と仕事の役割をうまく組み合わせる

 社員一人ひとりが受け待ちの役割を粛々とこなす能力を備え、また他者とも協力していかなければならない。社員それぞれが自分の役割を明確にすることで、組織内での位置づけも明らかになる。役割が明確であればやるべきことにすぐに対処できるので、誰かが命令することも不必要になる。つまり、従業員個々が必要に応じて自発的に行動すれば、組織の目標は達成されるのである。

 

●  チャレンジングなチーム目標を設定する

 管理者は、チームを目標必達に向けて率先垂範して指導し、自分の能力をことさらに強調するものではない。チャレンジングなチーム目標を設定し、メンバー個々の果たす役割を明示することである。全力を出さなければ達成できない目標をメンバー個々に割り振ることで、各人の意識を集中させることができる。

 

●  正しい業績評価を行う

 良い業績評価とは、評価対象期間のトータルな成果を見るとともに、日常業務で評価すべき行動があった場合、それも評価対象に加えるというものである。評価の基本は、被評価者の役割が適任であったかどうかを判断する。その結果に基づいて配属、報酬、教育訓練などを決定する。また、被評価者も自己分析を行い、能力開発の方向性を発見することも期待できる。

 

 

 最近では就職の考え方も大部変わってきています。有名な大手企業よりは楽しいベンチャー企業を好む若者が増えているからです。結局企業の組織管理とは、企業のミッションを達成するために、従業員一人ひとりのプライドを尊重し、適切な役割分担を通じて、「楽しい会社」を作ることだと思います。