▼議論の方法ー「論理的な考え方、話し方」とは
『人は好んで「論理」ということを口にするけれど、早い話が、それは「直感」を筋道立てて説明することに過ぎないのではあるまいか。人はよく、いろいろ考えた末に、こういう結論に達しました、というけれど、実はその人は「直感」で、はじめからそうと決めていたのではなかろうか。みんなそうだといわないけれど、わたしも「直感的」にそう感じることが多いのである。』
「直感」という言葉をWikiで探してみました。、
『直感とは、知識の持ち主が熟知している知の領域で持つ、推論など論理操作を差し挾まない直接的かつ即時的な認識の形式である。また直観は、合理的かつ分析的な思考の結果に概念化された知識の実体が論理的に介在する(すなわち思考や、概念という仲介物が知識の持ち主と対象の間に論理的に置かれる)ようなすべての知識の形式、とは異なっている。』
いわゆる意識せずに自ら正しい認識に至ることを言っています。
反面、論理的思考は一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方のことを言っています。
確かに、人は直感的な部分が多いと思います。ただ、直感と論理的思考を使い分ける必要があると思います。それは自分一人で受け入れていいものとみんなに理解してもらたいことの差ではないでしょうか。
『何ごとかに感動したとき、人はそのこころの動きを他の人に伝えたくなる。論理的に筋道を立てて考え、書き、語ることがそこからはじまる。こう書き、語れば人に理解してもらえるだろうかと、常に自分を振り返り、批判しながら、他人に納得してもらえるような説得力ある表現を探し求める行為こそが客観性を求める作業なのである。』
何かに感動したときは、直感が働いている証拠だと思います。しかしそれを他者と分かち合い、ともに感動を共鳴し楽しむためには、筋道を立てて、第三者に論理的な説明を行う必要があります。感動とは極めて個人的な項目であるが、それを他人と楽しむためには、自分の感動を冷静に、論理的に分析することが極めて重要な項目になるでしょう。
ある意味では「直感」と「論理的思考」はつながっていると思います。この連載記事の冒頭で述べたシェイクスピアの言葉のように「心で考える」ということは「心」と「頭(脳)」のつながりを強化して考える、それが結局「考える力をつける」ことになるのではないでしょうか。
ThinkWiseプランナーでは箇条書きで直感的に並べた言葉をコラボレーションで論理的に伝える、議論する機能を備えています。詳細は下記の記事をご参照ください。
以上、6回にわたり「考える力をつける本」を読みながら感想を整理してみました。そして ThinkWiseプランナーをみなさんの「考える力をつけるツール」として活用していただければ幸いです。