鞆弁講座:ありゃへんか | 全国一斉 鞆の浦検定(鞆ペディア)

鞆弁講座:ありゃへんか

鞆弁講座:<標準語>有りませんか→<鞆弁>ありゃへんか

$全国一斉 鞆の浦検定-鞆弁ゼミ

【使用例】
陶芸家のAさん宅に、Bさんが訪れました。
Aさんは忙しく土を煉っています。
さきほど、Aさんが窯から出したばかりの器を見てBさんが

B:「ええのが出来たなぁ」(良い物が出来上がったね)
A:「いろうな!まだ熱いど!」(触るな!まだ熱いよ)
B:「熱っつー!!」(熱い!!)
  「早う言いない!」(早く言ってよ!)
A:「じゃけに、ゆーたろ」(だから、言ったでしょ)
B:「つべた!」(冷たい!)
A:「こんだぁ、なんなら?」(今度は何?)
B:「このミカンつべたいなぁ」(このミカン冷たいよ)
A:「当たり前じゃが、冷凍ミカンじゃもの」(当たり前でしょ、冷凍ミカンだもの)
B:「なんで、この季節に冷凍ミカンがあるん?」(どうして、この時期に冷凍ミカンがあるの?)
A:「きにょう、お客さんがくれたんじゃ」(昨日、お客さんから頂いたんだよ)
B:「もろうて、ええ?」(いただいても良いですか?)
A:「ええよ、食べ」(いいですよ、食べてください)

B:「お~!べっぴんさんが来た!」(あ~!綺麗な女性がいる!)
A:「ちょっかい、すなよ!」(声掛けたりするなよ!)

B:「えらい、べっぴんさんじゃなぁ~」(凄い綺麗な女性ですよ)
A:「ちょっかい、すなよ!」(声掛けたりするなよ!)
B:「しゃあへんよ!(しません、よ!)」
B:「さっき触ったところが、はしるわ」(さっき触ったところが、痛いよ)
A:「ほじゃけに、冷凍ミカンで冷やせや」(だから、冷凍ミカンで冷やせよ)
B:「冷凍ミカン、えっともろうたんじゃな」(冷凍ミカンたくさん貰ったんですね)
A:「こがぁに、もろうても、火傷を冷やすことにしか使われんの」(こんなに頂いても、火傷を冷やすことにしか使われてないね)
B:「こがぁに、ぎょうさんあるなら、売ろうや!」(こんなに、たくさんあるなら売ってみれば?)
B:「でっぴ、売ったほうがええで!」(絶対売ったほうが良いよ!)
A:「でっぴ、売らん!貰い物じゃけ」(絶対売らないよ、貰い物だから)
B:「わいが売ってええ?」(私が売ってもいいですか?)
A:「でっぴ、いけん!」(絶対ダメ!)

そこへ黒山の人集りが・・・

B:「あれ?あれはSMAPじゃありゃへんか?」(あれ?SMAPじゃありませんか?)
A:「最近はテレビ番組のロケが多いけぇの~」(最近はテレビ番組のロケが多いからね)



【応用編(類義語)】
「ありゃせんか」とも言う