鞆酒造/岡本純夫さん/11月7日・8日に保命酒製造350周年記念イベント | 全国一斉 鞆の浦検定(鞆ペディア)

鞆酒造/岡本純夫さん/11月7日・8日に保命酒製造350周年記念イベント

 福山市鞆(とも)町の特産品「保命酒」。江戸時代後期の儒学者、頼山陽が愛飲し、鞆の浦に寄港した朝鮮通信使の人気を集めたことでも知られる。今年は、この酒の製造が始まって350年の節目を迎え、11月7、8の両日に地元で記念イベントが開かれる。醸造元4社でつくる鞆保命酒協同組合の代表理事を務める鞆酒造代表取締役の岡本純夫さん(58)に、長く人々に飲み継がれてきた保命酒の魅力や今回のイベントに込めた思いを聞いた。
 ——保命酒にとって節目の年を迎えましたね
 保命酒はみりんをベースに薬草類をつけ込んだ薬味酒で、漢方薬を研究していた中村吉兵衛が大坂から鞆に移り住み、1659(万治2)年に製造を始めたとされる。明治期に中村家が廃業し、現在は当社を含めて地元の醸造元4社が受け継いでいる。誕生350周年を機に、4社でつくる鞆保命酒協同組合としてイベントを催して盛り上げることにした。
 ——どのようなイベントですか
 太田家住宅の新蔵を会場に、1日目は薬学の専門家からみた保命酒について講演してもらい、パネル討論では4社の経営者らが350年の歴史を踏まえ、それぞれの歩みを振り返る。保命酒が諸大名や朝鮮通信使に好まれ、贈答用として重宝されて多様なとっくりが生まれたことに着目し、2日目は陶磁器の専門家の講演や、とっくりの発注先だった備前焼(岡山)、丹波焼(兵庫)など窯元の関係者らを交えたパネル討論を予定している。各社の蔵を回るスタンプラリーもある。
 ——保命酒の研究も進んでいますね
 青野春水・広島大学名誉教授と市鞆の浦歴史民俗資料館友の会のメンバーらが中村家の文書を調査し、薬草の種類、配合量などを記した文書が見つかったのがきっかけで門外不出の製法が判明した。元々「十六味地黄(じ・おう)保命酒」と命名されていたため、16種類の生薬を使用していたと考えられてきたが、記録では地黄など13種類の生薬にみりんの主原料の焼酎、もち米、麹(こうじ)を加えて十六味としていた。
 ——その復元にも取り組まれましたね
 醸造に備前焼の大きなかめを使い、現在でも入手できる材料を使って07年8月から約半年間かけて復元した。飲みやすいようアルコール度数は現在と同じ14度にした。とろみがあって香りが強いのが特徴で、高級酒を印象づける風味があった。重要なことは記述せず口伝で受け継いでいたので、時代を経て製法も微妙に変化していったと思う。
 ——今後の目標は
 4社でPRイベントを続けて開催し、地域の活性化にもつなげたい。保命酒を通じて鞆の歴史を学んでもらう機会をこれからも設けたい。最近は江戸末期に鞆で生産が始まった鞆皿山焼の歴史に注目が集まる。この窯跡は貴重な歴史遺産で、将来的な保存、活用につながるよう研究を続けていきたい。

 〈メモ〉福山市出身。立命館大学理工学部卒。1級土木施工管理技士で、大手ゼネコンに約4年間勤務した。その後、帰郷して海産物加工会社勤務を経て01年に保命酒の醸造元を継いだ。
 鞆保命酒協同組合は「鞆保命酒」として特許庁の地域団体商標制度(地域ブランド)の商標登録をめざして07年1月に鞆酒造、岡本亀太郎本店、入江豊三郎本店、八田保命酒舗の4社で設立した。


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