小説「鞆の浦殺人事件」 | 全国一斉 鞆の浦検定(鞆ペディア)

小説「鞆の浦殺人事件」

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鞆の浦殺人事件 (光文社文庫)/内田 康夫

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『鞆の浦へ行きな』暗示的に呟かれた真夜中の電話。
そして翌朝、内田康夫さんの部屋を警察が訪ねる。間宮老人が行方不明になり、昨夜、高級料亭で食事をご馳走になっていた内田康夫さんに操作の目が向けられたというのだ。

そしてようやく浅見光彦の登場。軽井沢のセンセからの電話を知らせる声で目覚めた。
軽井沢のセンセとは、作品中での内田康夫さんの通称。

そして浅見光彦は四日間、何事もなく過ごす。
そこへ一本の電話がかかる。
軽井沢のセンセからだ…。

広島で起こったある不審死。
その亡くなった船頭がホテルで囲碁を楽しんだ間宮老人だというのだ…。
そして事件の起こった地名、鞆町鞆…。
原稿の〆切がある内田康夫は、浅見光彦へ事件の調査を依頼する。
しかし、浅見光彦はその調査を断って電話を置く…が、その直後に鞆で再び殺人事件のニュースが入る。

かつて福山の地に大いなる繁栄をもたらしたN鉄鋼。
当時、その推進力として高い能力を発揮していた常務川崎達雄。
彼の死と、先に不審死で発見された船頭との事件の関係は…?

事件が船頭丸山が川崎をかつての工場建設による土地買収によって人生を狂わされたことを恨みに思い、殺害後自殺…そう処理されそうになっている時、往年のコンビが蘇る。

時代は遡り、芸備線三次駅である殺人事件が起こった。
尾道から東京へ帰るはずの女性が、途中で死体で見つかったのである。
事件の調査は行き詰まっていた。
そして警察内部で上司と対立して捜査から外された野上刑事。
その調査の中で、八年前のある事件へ行き着く。
ある土砂崩れの事故で亡くなった、浅見祐子の事件だ—。
その過程でその被害者の兄と出会う。
兄の名前は浅見光彦。後に名探偵として日本中にその名を知られるようになる男である。

この事件で知り合った野上と、再びコンビを組んで事件解決へ当たる浅見光彦。

旅情殺人らしく、ホテルや食事の記載も多彩。
広島の地で、再び浅見光彦が失われかけた事件の真相を暴く。
そして、内田康夫さんが遭遇した謎の出来事の真相とは・・・?

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