新木場COASTにて柏木ひなたさんの生誕ソロライブ「Next to you」が開催されました。
柏木さんイチ推しの方々を差し置いて参加するわけにいかないなーと思っていたのですが、チケットをキープしていた友人が都合で参加できなくなったとのことで、僭越ながら一部のみ急遽かわりに行って参りました。・・・正直なところ、観たかったんです。とっても。
せめてもの罪滅ぼし的な何かで、リポートというか、簡単な感想の羅列を残させて頂きますね。
ネタバレ的な要素も見えてしまうかと思いますので、配信を観るまで情報をシャットアウトしたいという方はブラウザを閉じたり駆け抜けたりしてください。
■会場について
・会場に入るとパイプ椅子がズラリ。ソーシャルディスタンスを鑑みて席ごとのスペースは広めになっているのですが、思ったよりはお客さんがたくさん。
・どの席からもステージまでが近く感じるようなセッティングだ、という声もありました。確かにその通り。近い。
・客入れBGMはノンボーカルな何らかのアンビエントもの。クールさやアーバンぽさの感じられる選曲。結論から先にいうと、セトリのクールさに通じるチョイスであった言えるかなと。
・ところでこのBGMどこかで一通り聴いたことがあったものなんですが、どこで聴いたものだか思い出せずにいます。出典をご存じの方、いらっしゃいましたら教えてください。
■開演です
・ちゅうおんと違って、公演中は立ち上がってサイリウムを振っていてもOK。ハンドクラップも可。ただしマスク必須でご近所さんとの会話などもなるべく控えるようアナウンスあり。
・オープニングVが終わって幕が上がり、本日の主役登場。デニムのようなそうでないような素材の上下。アクティブな感じのファッション。クールキューティー。
・楽曲が始まると軽くまわりを気にしながら立ち上がるファミリー。いきなりの知らない曲?で手拍子を打ってよいのかどうか戸惑うファミリー。
・セトリはエビ中の曲が2割、のこりが僕の知らない曲…。ハロプロ曲などもあったとのことですが、所謂アイドルポップス然とした曲調のものはなし。多くがディーバ系のソロ歌唱曲だったように思います。ウラとってません。
・歌いだす柏木さん。やはり世界が違う。声の大きさ、ノビ、ゆらぎ。ダンサブルな所作。笑顔。表情。視線。どれをとっても比類なきほどハイレベルであることを久しぶりに実感。
・ただ、始めの2曲くらいは、観客がいることに嬉しそうな顔をしているのと同時に、上記のとおり観客側がどのように佇めばよいのか迷っているところを見て、少し柏木さんも戸惑っているように僕は感じました。
・しかしそんな空気も3曲目くらいにはすっかり解消。観客側も手拍子打ったり。柏木さんもリラックスしてきている様子。
・基本的には話し声がほとんど聞こえないサイレント観客席。MCのときなどたまに笑い声。エビ曲が始まるとなんとなくホッとした感じの空気が流れているように感じました。なんとなく。
・配信のみのライブと違って、こうやってファミリーの前で歌えることがうれしいと語る柏木さん。
・シンガロンシンガソン(一部のみ)の際はみんなで軽く遠慮気味に久しぶりのフリコピ。ぼくも参加してみて自分の身体がフリコピを求めていたことがよくわかりました。
・バラードタイムはとても心地よい空気。目を閉じて聴いていると睡眠の世界に連れていかれるかのような感覚。
・ウォゥウォゥトゥナイトってあんなに曲のトラック軽い感じだったっけ。
・そういえば誕生日おめでとう感がぜんぜんなかったな。
見ていて思ったことは上記のとおりかな。
ひとりでステージにでずっぱりの柏木さん。後半戦は少し音程を外したかな?低音が少し出づらくなってきたかな?どうかな?といった部分がチョコっと出てきたり。さすがにブランクもあるし疲れたのかな。きょうの生誕は2回まわしだけど大丈夫かな…。
とかアンコール後のMCのときに思っていたんですけどね。
サヨナラの感謝の辞が終わったあとに、やおら始まる最後の曲。太陽とシスコムーンのEveryday Everywhere。この曲での力の入りようが凄かった。
先ほどのちょっとした不調を全て吹き飛ばすような声量。力強さがあるのに耳障りの悪さは皆無で、鼓膜までスッと流れ込んでくる優しい声質。地声からファルセットに変わる際も、ピッチのズレなど微塵も感じさせない正確さ。公演を通して物凄いハイレベルであったのに、この曲で更にギアがあがったことが感じられました。
ここまでタテノリで楽しんでいた自分でしたが、この曲に関しては手足を止めて、じっくり歌姫の姿を見ながらしっかりと耳を傾けるしかありませんでした。
しばらく見ていなかったので油断してしまっていたのですが、このコは怪物だったんですよね。歌の怪物。どでかいスタミナを誇ったうえ、しtっかりとしたペース配分と最後のブーストによって引き上げられた表現力。圧倒されるしかないんですよ。
■まとめかな
きょうはソロシンガー柏木ひなたを、もしくはディーバ柏木ひなたを余すところなく目撃できた一日でした。
・・・柏木さんのソロ曲、そろそろ欲しいですよね。
いちおうファンタスティックベイビーラブは彼女のソロ曲ですが、当時からだいぶ時間が経ってしまいまして。きょうの選曲などを見ていると、いまの彼女の歌いたい曲・挑戦したい曲という範疇からは少しズレてしまっていると考えざるを得ません。
だから、いまの彼女に挑戦させるべくいまの彼女のための新曲、聴きたくないですか?いまの柏木さんだったらソロデビューという形でも各方面に訴求できるものがあると思うのです。
思えばソロとしてドラマや演劇やミュージカルに出演、スワローズ好きというキャラクターをとっかかりにしてのバラエティやCMへの参加、新聞への寄稿。彼女の活躍の場はこの数年でどんどん広がっています。
そこにカッコいい新曲が加わったりしたら、無敵になってしまうのではないか。今度は社会の方が彼女をほっておかない状況になるのではないか。柏木さんは今よりも更にステップアップすることが出来るのではないだろうか。そんなことを夢想するに至るのです。
■近い将来にはきっと遠い存在に…
これだけ愛嬌があって、明るく可愛くビューティで、歌ウマの女のコです。
このまま柏木さんは、このまま芸能の世界で凄いところまで行けてしまうのではないだろうか。彼女のチカラからすれば、それもあながちあり得ない話ではないと思いますし、その位置まで飛び出してゆくべき才能だと思います。
もしもそんな日が来たら、それはとてもとても素晴らしいことだ。
だけれどそれと同時に、「僕らのひなちゃん」という存在が、「みんなの柏木ひなたさん」という存在に変わってしまうということでもあります。つまり、いままでより遠く遠く、手の届かない存在に変わってしまうということ。
圧倒的な歌の力を浴び続けて満足をしたはずなのに、暴走した感情に乗り込んでくるのは理不尽な喪失感に似た微妙な気持ち。なんだろう、この気持ち。
フっと電子チケットに目をやります。
そこには『柏木ひなた生誕ソロライブ Next to you』という彼女の付した公演タイトルが記されています。安室ちゃんの曲名からとられたものではないかと聞いた気がします。
Next to you。
これは『あなたの隣に』と訳してみれば良いでしょうか。
事実、きょうはどの席からもステージの彼女まで近く感じられるものでした。彼女の歌声はすぐ隣から響いてくるような素敵なものでした。
そしてこの状況下、メンバーの中でも先陣を切ってファミリーの目の前で歌ってくれました。配信のみの、カメラの前でのライブと違って嬉しいと本人は語っていました。
彼女にとってみても、僕らにとってみても、お互いはすぐ隣にいるもの。近い将来に遠い存在になったとしても、その距離を超越するほどのパワーが彼女の歌声には内包されているのではないだろうか。彼女の笑顔と歌に対する気持ちは、そんな未来を連れてきてくれるのではないだろうか。
ちょっとした距離が生まれたとしても、きっと大丈夫。彼女はきっと、ぼくらの隣にいてくれるのだから。微妙な気持ちを抱えながら公演タイトルを見て、そんなことを考えるに至るのでした。
柏木ひなたさん、だいぶ遅くなっちゃったけれど、21歳の誕生日おめでとうございました。
どんどん羽ばたいてたくさんの人の隣で、その歌声をお届けください。
というわけでそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。