迎えた3月11日と音楽と暮らしとお願いジーザスの話 | 考えてる途中。

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おもにエビ中の好きな曲のこととかを考えてる途中。
ふしぎと意味のない文章ばかり書きあがります。

突然なんですけどね。

僕はこのポスターが大好きなんですよ。
このブログでも何回か書いてますが、
歴代のエビ中さんのポスターや写真の中で、
一番好きかもしれない。
好きだと思う。いや、好きだ。



真ん中に最年長がいますよね。
会心のプロダクトを手にして、
揺らぐことのない笑みと体幹を据えて、
しっかりと大地に立っています。


右上に目を移すと、
買い物カゴを提げたTHE・アイドルが
悪ノリともなんともつかない顔で、
こちらに視線を送ってきます。


そこから左へ一歩。
バランスが乱れ気味ながら、
それを楽しんでいるくらいの佇まいで、
クールに立っている女の子がいます。


その背中。
左腕を前方に伸ばしつつ、
一点の曇りもない笑顔のベクトルを
こちらに投げかける太陽があります。


その下では
体勢をやや崩しているものの、
決して崩れない端整な顔立ちで
絶妙な表情を輝かせるあの子の姿。


下段に行くと、
負けず嫌いそうな最年少が、
これまた味わい深い顔を向けながら
先輩に力強く絡み付いて。


最下段。
最年長の足にしがみつき、
何かを訴えかける口と目線。
ちっちゃいけれど負けていません。


そして右に目をやると、
どんな事件があったのでしょうか。
必死の表情で歯を食いしばって、
頑張ってるサークルフェイスが見えます。


んでもってつい真ん中に視線を戻すと、
周りの事件はどこ吹く風。
鈍感なのか自信たっぷりなのか、
満面の笑みの最年長がいて。



山手線のようにぐるりと一周。
僕は下車するのなんかスパッと諦めて、
ついついもう一周回ってしまうんです。
 

こりゃもう喜怒哀楽の全て詰まった、アレだ。
曼荼羅。曼荼羅のように見えないこともない。



この金八ポスターは「NO MUSIC, NO LIFE.」という、タワーレコードのコーポレートボイスを冠したシリーズ企画によるものです。アイドルが紙面を飾る際は「NO MUSIC, NO IDOL?」と表記されるようですね。タワレコによると「音楽があることで、気持ちや生活が豊かになる」ということを表しているとのことです。
もちろんそんなこぎれいな言葉ひとつで諸々がうまくいくほど世の中って奴が単純に出来ていないないなんてことは、僕にだってわかります。だけれどこの言葉って本当だよなとか、そう思いたくなる瞬間が訪れることも、今までにたくさんあったんですよね。

以下、急ですが自分語りを炸裂させますよ。こっから支離滅裂ですよ。



7年前のきょう。あの瞬間。

僕はとあるビルの20数階にいて、訳あって生放送のテレビカメラを構えていました。衛星系の小さな放送局のものですが。そのご緊急情報を発信しつつ、モニタに映る諸々のショッキングな映像に言葉を失いながら、自分自身も東京湾の向こうで爆発したガスタンクなどをカメラで捉えたりしました。
プロのカメラマンとしてやっていた訳ではありませんので、起きている物事を事実として伝えることと、この映像で皆の絶望感が増してしまわないだろうかという気持ちの狭間で、何を考えればいいのかわからなくなっていました。


世の中が真っ暗に感じられて、しばらくの間は物事を考えることをやめてしまっていたような気がします。自分なんかよりも辛い人なんて、ゴマンといることはわかっているはずなのにね。





同列に並べるものじゃないかもしれませんが。
去年の2月の始めにも、とてもショックな出来事がありました。そしてまた神様を恨みたくなるような哀しみと、物事を考えるのを放棄したくなるような空気が襲ってきました。

いちおう会社とかでは平静を保つことは出来たんですけどね、気持ちは地に落ちてしまっていて。仕事が終わって家に帰っても、何もする気が起きないんですよ。直接的な当事者でもないのに。自分より辛く思っている人なんて、ゴマンといるのは分かっているのにね。そういうポジションだったからこそなのか、ぼんやりした気持ちのもって行き所・ぶつけ所が見つけられなかったんです。

中でも自分で自分に一番ショックを受けたのは、エビ中の曲をはじめとして、iPodとかに全然さわれなくなっちゃったこと。音楽大好きだったはずなのにね。エビ中の曲をヘビロテしていつも楽しんでいたのにね。音楽を聴いて楽しもうとか思えなくなっちゃったんですよ。


1ヶ月ほどして、なんとかこれじゃいけないなと思うことが出来るようになって。

で、好きな曲を聴くことが出来ないのなら、自分で弾いてみようかなと思い立って。部屋の隅で物置台と化していた電子ピアノを掘り起こして。で、弾いてみたら長らくのブランクの割りには指が少しだけ動くんですよね。やっぱ楽器が好きなんですよね。音楽って楽しいんですよね。
お願いジーザス」のメロディを思い出しつつ、弾けないところは省略。弾いてみて気持ちの良い部分だけで充分。自分なりの全盛期の数パーセントにも満たない自由度なんだけど、リハビリで少しずつ弾いてみるのがやっぱ楽しいんですよ。



そうやって数年ぶりにピアノを弾き始めてから、ちょうど1年が経ちました。
バカみたいなもんで、年間を通してひとりでこっそりエビ中さん関連の80曲弱を超テキトーに弾き倒しました。会社帰りの道すがら、きょうは何を弾いてみようかなとか、こういう風に弾いてみればそれっぽく聴こえんじゃないかなとか考えながら、いつの間にか自分は前を向いてました。
 

そこで感じたことは、やっぱり「NO MUSIC, NO LIFE.」っていうワードなんですよね。こんな言葉で諸々がうまくいくほど世の中って奴は単純に出来ていないないけれど、僕って奴はびっくりするほど単純だったんですよ。そう。僕らには音楽がないとダメなんですよ。どこかちょっと悔しいけれど、やっぱそうなんすよ。

そしてその道中やっと自分から聴くことができたアルバム「エビクラシー」は、喜びも楽しみも哀しみもモヤモヤもバカも真面目も、とにかく全ての要素が込められた快作で、とても素晴らしい出来でした。




そのエビクラシーを引っ提げて。
ポスターの真ん中で笑っていた彼女は、
ツアーの始まりの舞台裏で、
「みんなを笑顔にする。それが目標なんだ。」
という言葉を発していました。

みんなはそれを現実のものに変えてくれました。

 

これが音楽の持つ力なのかそうでないのか、

それはよくわからないけれど、

僕はそのエナジーが大好きで、

それを受け取ることが出来たことを嬉しく思います。



僕の大好きなポスターの絵面から、
少しだけ世界は変わっちゃったのかもしれない。
きっかけってのは音楽だけじゃなくって、

いろいろあるに違いない。
 

たけど
僕の中の山手線は何周もぐるぐる回って、
音楽ってすごいなとか、

アイドルってすごいなとか、

やっぱり「NO MUSIC, NO LIFE.」だなとか、
想いはそこに還ってきてしまうのです。
音楽だとか笑顔だとかアイドルだとか、

色々な何かに救われながら、

毎日を送っているんです。

 

タワレコのキャッチコピーに
必要以上に媚を売るつもりはないんだけれど。

でもタワレコさん。

良いキャッチと良いポスター、

ありがとうございました。




春ツアーまでもう少し。
今年もツアーの中で

どんな人のどんな表情が見られるのだろう。
その表情ひとつひとつが、全て幸せであるように。
今日ぐらいは素直にそれを願っておきたい。

だいぶ支離滅裂になってしまいました。
それではそろそろ寝ますです。

おやすみなさいグー。