
『体操』
作詞:細野晴臣/坂本龍一/高橋幸宏
作曲:細野晴臣/坂本龍一/高橋幸宏
編曲:三浦康嗣
エビ中関連で、
いまやすっかり忘れ去られたキーワードの最右翼に、
『サブドル』が挙げられるってーぇことは、万人が承知のことでしょう。
知ってますよね?ね?

かつてエビ中はサブカルアイドル略してサブドルという、
プラスなんだかマイナスなんだか、
よくわからないこの冠を付けていたものでした。
今となっては、
浸透させるつもりだったのかそうでないのかわかりません。
そもそも誰が言い始めたものなのかわからないし、
実は誰も言ったことのない言葉なのではないかとか感じるくらい。
僕の記憶では、
なんか星名さんがジャングルの中で、
カラスに向かってそう言ってたか言ってなかったか。
そんな記憶がかすかにありますが、
言ってなかったことにする方が良さそうな気がします。直感的に。
だから絶対的に僕の記憶の方がおかしいんです。
そうです。そうなんです。気のせいです。

そうやって葬り去られたサブカルへのアプローチですが、
運営の方がなかなかそれを捨てきれなかったのか、
アルバム「中人」にはサブカルの香りがそこかしこに出てきます。
その最たるものがインタールードの存在。
チューニング真っ最中まっさいちゅう!
高校廃止!ちとせあめ!
そもそもインタールードってのは「間奏曲」という意味であって、
シュールなコントという意味ではなかった筈なんですが。
いやはや中人、自由なアルバムになったものであります。

これらインタールードのトラックを聞いて、
中学フタケタ年生の多くは、
「お、ニューロティカのメジャーデビュー盤、
『よっしゃよっしゃよっしゃーぁ』みたいじゃん!」
…とは思わずに
「スネークマンショーかよ!YMO増殖かよ!」
…と正しくツッコミを入れたことでしょう。
うん。そっちが正解です!
ええ。だいぶ遠回りをしましたが、
正解の根拠は『体操』です。ふう。
この曲、サブカルの草分け?YMOのカバーです。
YMO「体操」のPVがYoutubeにUPされていました。
オフィシャルなものではないと思いますので、
いつか消されるかもしれません。
YMOが体操を世に出したのは1982年。
31年の時を経てエビ中がカバーしたワケですね。
エビ中1stアルバム「中人」、YMO「体操」カバーも(ナタリー)
http://natalie.mu/music/news/92404
ナタリーでも見出しになったくらいなのに、
特に大きな話題となることも無く、
この曲はひっそりと消化されていったのでした。

言ってしまうと、
この曲で運営サイドが何がしたかったのか、
僕もよくわからないんです。
思い当たることといえば、件の『サブドル』という言葉。
中人の時点でみんな忘れていたものだと思いますが、
運営はまだそれを捨てきれていなかったんだなー、なんて思います。
でもね、『体操』はけっこう面白い使い方がされているんですよ。
2013SSAの休み時間のVであるとか、
2014ファミえんでのMC後の準備体操?にしたりとか。
そしてエビ中向けにこの曲をアレンジしてくれたのは、
口ロロの三浦康嗣さん。クチロロって読みます。
口ロロ「あたらしいたましい」
口ロロさん、サブカルっぽさ感じる新しい良い音を出してるんですよ。
僕は「CD」という名のアルバムがお気に入りです。
途中参加のメンバーにはいとうせいこうさんがいます。
姉さんの楽曲「5th the POWER」の作詞でおなじみですね。
もう一人のメンバーの村田シゲさんは、
りったんとWCドラマで共演した吉田凜音さんバンドの
正式メンバーでもあるみたいです。
色々と界隈に関係もあることですし、
また三浦さんに楽曲に参加してみてほしいんですよね。

記憶が確かであれば、
武道館公演のときの客入れBGMとして、
数曲ほど口ロロのナンバーを入れていたと思うので、
有り得ないこともない話なのかもしれませんが、
そのあたりは、僕の記憶力っておかしいので、ほら。
そんなわけで、
忘れ去られたサブカルアイドル設定ですが、
まだエビ中のまわりには、
そこかしこに記憶の断片が転がっています。
穴空でも、そのあたりを発見できれば楽しいですね。

たまに色々を思い出してアタマの体操。
そして未来を描いてアタマの体操。
ついでに不思議なカバー曲を聴いてお耳の体操。
実際に手足を動かしてカラダの体操。
気をつけ、礼、着席! 回れ右、痙攣。よし!