「正常性バイアス」
―自然災害や火事、事故、事件などといった
自分に何らかの被害が予想される状況下に
あっても、それを正常な日常生活の延長上の
出来事としてとらえてしまい、
都合の悪い情報を無視したり、
自分は大丈夫・今回は大丈夫・まだ大丈夫
など過小評価するなどしてしまう人の特性。
逃げ遅れの原因となる。(Wikipediaより一部改変)
反省?
困惑?
今日は、すべて休みをいただいて
東京遊びをしてきた
生活密着型ママ防災士です。
14日13時23分頃、
茨城県南部を震源とする
M4.9の地震がありました。
この地震により観測された最大震度は4です。
その時私は、
新宿末廣亭にて
人生初の寄席を愉しんでいたのでありました
新宿末廣亭は、
明治30年の創業からスタートし、
新宿大火類焼や
第二次世界大戦による焼失等を経て
1946年(昭和21)、現在の場所に再建された
東京の寄席では唯一の木造の建物です。
ビル立ち並ぶ都会の真ん中とは思えない
歴史の香り漂う建物。
今日は
【平成三十一年度寿正月二之席】
正月興行ということで大変盛況で、
椅子席と桟敷席で構成された
1階席は満席。
私は1955年(昭和30)に増設されたという
2階の桟敷席での観覧となりました。
噺の中でも、
その古さが笑いのタネに加えられるほど
そこかしこに時代を感じる趣。
確かになにかあったら、壊れそう。
そんな矢先の震度3。
昔ながらの木造建築は、
おっ!と声が上がるほど
しっかり揺れました。
直前まで笑いの空気に満ちていた会場に
緊張感は
ほとんど走りませんでした
わずか一瞬、止まった噺家さんに
客席から
「どうするっ?(笑)」
と掛け声がかかり、
場内は再び笑いに包まれたのです。
揺れたのに!?
幸い地震が続くことはなかったわけですが、
会場の雰囲気にのまれて、
私も何の対処もできず、
(さすがに笑えはしませんでしたが)
鞄の中でそっとスマホを確認するばかり、
あとは困惑していただけでした。
もしあのまま、大地震につながっていたら、
おそらく私は、
帰宅していなかったでしょう。
2階席と1階をつなぐのは、
人がすれ違えるくらいの狭い階段。
途中には
外した板戸が何枚も立てかけてありました。
大地震なら、板戸は倒れ、
狭い階段は通行困難になるでしょう。
2階の200人ほどに、
もはや逃げ道はありません。
恐ろしいことです。
気軽に足を運べる
日本の伝統文化。
できれば子どもたちとも共有したいけれど
今日の経験を考えると不安で
あの場へ連れて行く勇気が持てません。
帰宅した今もまだ悩んでいます。
あの時、
(あ!これが正常性バイアスだ!)
と認識しながら、何もしなかった私。
何もしなかったから、
最後まで寄席を堪能できた私。
何もしなかったせいで、
もしかしたら、
後悔してもしきれない最悪の状況に
陥っていたかもしれない私。
皆さんなら、
どうされたでしょうか・・・。
寄席・落語など、無知を極める私ですが、
わずかに知る
林家木久扇さんの噺を生で聴くことができたのは
とても貴重でした。
昼の部を途中から入って、
3時間半ほどが
あっという間に流れ去ったのでした。
