学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点 -66ページ目

学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

学力の創造と向上において
何が必要か・何が障害になるのか
などについて考えます
  さらに、必要なものをいろいろ提供してゆきます 

      『 速さの公式は使えるように 10 』

  ○ 全電気抵抗についての公式を導く。
  次の [     ] に適切な語句・式などを入れてください

   ・ 電気抵抗が r₁ , r₂ , r₃ , r₄ , ・ ・ ・ ・ ・ の抵抗が直列に接続されている。
    この直列部分の
等しい[電流]を I とすると、
    E = R I を使って、
      各抵抗の電圧は、
 r₁ I , r₂ I , r₃ I , r₄ I , ・ ・ ・ ・ ・ である。
      よって、全電圧は、各電圧の
[和]だから、
                  
r₁ I + r₂ I + r₃ I + r₄ I + ・ ・ ・ ・ ・ になる。
      また、全電気抵抗を R とすると、全電圧は、
[ R I ] である。
    ゆえに、
 [ r₁ I + r₂ I + r₃ I + r₄ I + ・ ・ ・ ・ ・ ] = [ R I ]

         両辺を I でわって

          r₁  + r₂  + r₃  + r₄  + ・ ・ ・ ・ ・ = R  が導けた。
   以上より、
    直列部分の全電気抵抗は、各電気抵抗の 
[] である。


   ・ 電気抵抗が r₁ , r₂ , r₃ , r₄ , ・ ・ ・ ・ ・ の抵抗が並列に接続されている。
    この並列部分の
等しい[電圧]を E とすると、
    E = R I を使って、
      各抵抗の電流は、 E / r₁ , E / r₂ , E / r₃ , E / r₄ , ・ ・ ・ ・ ・ である。
      よって、全電流は、各電流の
だから、
                  
E / r₁ + E / r₂ + E / r₃ + E / r₄ + ・ ・ ・ ・ ・ になる。
      また、全電気抵抗を R とすると、全電流は、E / R である。
    ゆえに、 
E / r₁ + E / r₂ + E / r₃ + E / r₄ + ・ ・ ・ ・ ・ = E / R

         両辺を E でわって
          [ 1 / r₁ + 1 / r₂ + 1 / r₃ + 1 / r₄ + ・ ・ ・ ・ ・ = 1 / R ] が導けた。
   以上より、
    並列部分の全電気抵抗は、各電気抵抗の
[逆数の和 の 逆数] である。




   直列と並列の複合回路

  電圧が 12 [ V ] の電池 と
  電気抵抗がそれぞれ 1 [Ω] , 2 [Ω] ,
 4 [Ω] , 12 [Ω] の4つの抵抗 R₁ , R₂ , R₃ , R₄ がある。
  回路の概形 : 左側が正極になるように電池をおく。
             その左上方に、左から直列で抵抗R₁ と R₂ を導線でつなぎ、
             R₂ の右側に、上から並列でR₃ と R₄ を導線でつなぐ。
            そして、
            電池の正極 と R₁ の左側を、
            R₂
 の右側 と 並列部分 (R₃ と R₄) 左側を、
            並列部分右側 と 負極をそれぞれ導線でつなぐ。


   電池から 何A の電気が流れ出ているか求めなさい。
   抵抗R₃ にかかる電圧を求めなさい。
   抵抗R₁ にかかる電圧を求めなさい。
   抵抗R₂ にかかる電圧を求めなさい。
   抵抗R₃ を通る電流を求めなさい。
   抵抗R₄ を通る電流を求めなさい。
   この回路の全電気抵抗を求めなさい。



  次の 
[     ] に適切な語句・式などを入れてください。

  R₃ の電流を I ₃ とし、
  R₄ の電流を I ₄ とすると、

  R₁ と R₂ を通る電流は、
[ I ₃ + I ₄ ] である。
  並列部分は電圧が同じだから、
[ 4 × I ₃ ] = [ 12 × I ₄ ] が成り立つ。   (電圧はかけ算で)

  よって、電池の
極から[]極までの電圧降下を考えると、
  12 = 1 × ( 
[ I ₃ + I ₄ ] ) + 2 × ( [ I  + I  ] ) + 4 × I    ( 下線部は 12 × I  でもよい )

  以上の I ₃ , I ₄ についての連立方程式を解くと、

   I  = 
[ 1.5 ] [A]  (答え)
   I ₄ = 
[ 0.5 ] [A]  (答え)

  I  + I  は、[ 1.5+0.5 ] より、 2 [A]  (答え)

  [
 1 × 2 ]   より、 R の電圧は 2 [V]  (答え)
  [
 2 × 2 ]   より、 R の電圧は 4 [V]  (答え)
  [
 4 × 1.5 ]  より、 R₃ の電圧は 6 [V]  (答え)

  (1/4)+(1/12) = 1/3 の逆数は 3 だから、1 + 2 + 3 より、
    または
  12 / 2  (電圧は分子に) より、
  全電気抵抗は 6 [Ω]  (答え)


【 回路の問題が解けない原因 】

 ・ 回路図が描けない。
 ・ 回路図がわかっていない。
 ・ 見ても直列と並列の区別がつかない。
 ・ 直列と並列の特徴を理解していない。
 ・ 電圧や電気抵抗や電流がわかっていない。
 ・ 与えられている情報 を 回路図に記入していない。
 ・ 抵抗のところに与えられた情報は書き込むが、
   さらに E = R I を使って、
   抵抗のところに 電圧・電気抵抗・電流の3つすべてを 書き込まない。
 ・ 文字を使って、立式できない。
                                            など


【 あっあー  
水の流れのように イメージを 】

電圧・電気抵抗・電流という言葉についてある程度理解しているなら、
次のイメージをもてないだろうか。

 できれば2Dである回路図 から 言葉のもつ概念を使って、
 3
Dをもてないだろうか。

これまでの3題について

 1 直列と並列の複合回路

   電池の正極で
電位の高さが 12 Vで流れでた電気(電流) I ( I ₃ + I ₄ ) が、
   直列部分 (一本道) を通り、
    1 Ωの抵抗R₁で電位を I  V 下げ、   ( E = R I を利用 )
    2 ΩのR₂で電位を 2 I  V 下げ、   ( E = R I を利用 )
   並列部分で
 I ₃ と I ₄ に分かれる。
   並列部分を
    一方の電流 I ₃ が 4 Ω のR₃で電位を 4 I ₃ V 下げ、   ( E = R I を利用 )
    他方の電流 I ₄ が 12 Ω のR₄で電位を 12 I ₄ V 下げ、   ( E = R I を利用 )
   合流して
   電流
 I ( I ₃ + I ₄ ) は、0 V で電池の負極へ。


 2 直列回路

   電池の正極で電位の高さが 12 Vで流れでた電気(電流) I が、
   直列部分 (一本道) を通り、
    1 Ωの抵抗R₁で電位を I  V 下げ、
    2 ΩのR₂で電位を 2 I  V 下げ、
   
0 V で電池の負極へ。


 3 並列回路

   電池の正極で電位の高さが 12 Vで流れでた電気(電流) I ( I ₁ + I ₂ ) が、

   
 I ₁ と I ₂ に分かれる。
   並列部分を
    一方の
電流 I ₁ が 1 Ω のR₁で電位を  I ₁ V 下げ、
    他方の電流 I ₂ が 2 Ω のR₂で電位を 2 I ₂ V 下げ、
   合流して
   電流
 I ( I ₁ + I ₂ ) は、0 V で電池の負極へ。


そして、
電気の流れにのってめぐり、
(電池の電圧) = (各抵抗での電圧降下の
) を使って、次のように、立式できないだろうか。

  1  12 = 1 ・( I ₃ + I ₄ )
2 ・( I ₃ + I ₄ )  4 I ₃  ( 下線部は 12 I ₄ でもよい )

  2  12 = 1 ・I
2 ・I

  3  12 = 1 ・I ₁  ( 下線部は 2 ・I ₂ でもよい )

  この考え方は、キルヒホッフの法則 を使ったものです。


さらに、電圧と電気抵抗と電流 すべての値がわかった後で、もう一度イメージできないだろうか

 1 電池の正極で電位の高さが 12 Vで流れでた電気(電流) 2 A が、
   直列部分 (一本道) を通り、
    抵抗R₁で 
水平方向 1 Ω、鉛直方向 2 V の 傾き 2 (A) の斜面を下り、
    つぎに
    抵抗R₂で 水平方向 2 Ω、鉛直方向 4 V の 傾き 2 (A) の斜面を下り、
   並列部分で
 1.5
A と 0.5 A に分かれる。
   並列部分を
    一方の電流 1.5 A が R₃で 
水平方向  4 Ω、鉛直方向 6 V の 傾き 1.5 (A) の斜面を下り、
    他方の電流
 0.5 A が R₄で 水平方向 12 Ω、鉛直方向 6 V の 傾き 0.5 (A) の斜面を下り、
   合流して
   電流
 2 A
 は、0 V で電池の負極へ。

  回路図の抵抗での、電圧 E、電気抵抗 R、電流 I のふるまい ( E = I R ) を
イメージする。
   抵抗での電気の流れを維持するため、
   水平方向 が 電気抵抗 であり、
   鉛直方向 が 電位差 である斜面をつくる。
   その斜面の傾き が 電気の流れそのもの に関わる。


  導線部分は、等電位。
  なぜなら、導線を 抵抗が全くないもの としているから。

   抵抗が全くない ⇔ 電気抵抗 R = 0
    E = I R に代入すると、 E = 0
   電圧 E = 0
 ⇔ 電位差なし ⇔ 等電位 



 電気抵抗がそれぞれ 2 Ω , 1 Ω , 4 Ω , 3 Ω の抵抗 R₁ , R₂ , R₃ , R₄  がある。

 4点A, B, C, D を、正方形A B C D になるようにとる。

 点A と 点Dを R₁ をいれて導線でつなぐ。
 点A と 点Bを R₂ をいれて導線でつなぐ。
 点D と 点Cを R₃ をいれて導線でつなぐ。
 点B と 点Cを R₄ をいれて導線でつなぐ。

 DB 間 は、導線だけでつなぐ。
 25 V の電池の正極と点Aを、負極と点Cをそれぞれ導線でつなぐ。

  DB 間の 電流の向きとその値を求めなさい
  AD 間の電位差を
求めなさい
  BC 間の電位差を
求めなさい

 次の [     ] に適切な語句・式などを入れてください

 点A から点Bへの電流を I
 点D から点Cへの電流を I
 点D から点Bへの電流を I とすると、 ( 未知数3つ )

  点A から点Dへの電流は、
[      ] 
  点B から点Cへの電流は、
[      ] になる。

  よって、(電池の電圧) = (各抵抗の電圧降下の和) であることを使うと、
   25 = 2 ・( I ₃ + I ₅ ) + 4 I ₃ = 6 I ₃ + 2 I ₅     ・ ・ ・ ①
   25 = 2 ・( I ₃ + I ₅ ) + 3 ・( I ₂ + I ₅ ) = 3 I ₂ + 2 I ₃ + 5 I ₅ ・ ・ ・ ②
   25 =  I ₂ + 3 ・( I ₂ + I ₅ ) = 4 I ₂ + 3 I ₅     ・ ・ ・ ③
  の3つの等式が立てられる。

   この 3元1次方程式を解く。
   ②×12 と ①×4 と ③×9 を使って、I と I
[   ]すると
    25 ・12 = ( 25 ・9 - 27 I ) + ( 25 ・4 - 8 I ) + 60 I
   これを解くと
     I
[  ]
   よって、
    ①より I = 27 / 6 = 4.5
    ③より I = 28 / 4 = 7

  DB 間の電流の向きは点
[  ] から点[  ]で、その値は 1 A である。
  点Aから点Dへの電流は
[   ] A であるから、[      ] より、AD 間の電位差は 7 V である。
  点Bから点Cへの電流は [   ] A であるから、[      ] より、BC 間の電位差は 18 V である。


次回 『 速さの公式は使えるように 11 』 につづきます。