③平行移動による一般化
○ 次の [ ] に適切な語句や式などを入れてください。
y = 2 x² は、
原点 ( 0 , 0 ) を頂点とする放物線の式 すなわち 2次関数の式である。
y = 2 x² を 原点を中心に
x 軸方向に - 1
y 軸方向に - 2
それぞれ平行移動させると
[ y + 2 ] = 2 ( [ x + 1 ] ) ²
⇔ y = 2 ( [ x + 1 ] ) ² - 2
これは、
2次の係数が [ 2 ] で、
点 ( [- 1 , - 2 ] ) を頂点とする放物線の式 すなわち 2次関数の式である。
○ 次の [ ] に適切な語句や式などを入れてください。
y = - x² は、
原点 ( 0 , 0 ) を頂点とする放物線の式 すなわち 2次関数の式である。
y = - x² を 原点を中心に
x 軸方向に 1
y 軸方向に 1
それぞれ平行移動させると
[ y - 1 ] = - ( [ x - 1 ] ) ²
⇔ y = - ( [ x - 1 ] ) ² + 1
これは、
2次の係数が [ -1 ] で、
点 ( [ 1 , 1 ] ) を頂点とする放物線の式 すなわち 2次関数の式である。
( x 軸 , y 軸 をひき、原点をとり、グラフを描いて確認を。)
【 平行移動は関数で役に立つ 】
・ y = a x ³ ( a ≠ 0 ) を その変曲点( 0 , 0 ) を中心に
x 軸方向に p
y 軸方向に q
それぞれ平行移動すると、
y - q = a ( x - p ) ³
⇔ y = a ( x - p ) ³ + q
これは、
3次の係数が a で、点( p , q ) を変曲点とする3次関数の式である。
ただし、
極大点と極小点を持たない。
なぜなら、1次導関数にもとづく2次方程式が 異なる2つの実数解 をもたないから (重解をもつから) 。
y’= 3 a ( x - p ) ² 3 a ( x - p ) ² = 0
( 3次関数のグラフは、変曲点について対称 (点対称)。 変曲点の x 座標は、2次導関数より求められる。)
y”= 6 a ( x - p )
( 2次関数の頂点 や 3次関数の極大点・極小点の x 座標 は、1次導関数より求められる。)
導関数は、数Ⅱの「微分法」で習います。
原点 ( 0 , 0 ) を変曲点とし、極大点・極小点をもつ3次関数のグラフは、
必ず x 軸 と 3点 で交わる。
その3点が ( 0 ,-α) , ( 0 , 0 ) , ( 0 , α) (α> 0 ) のとき、
その式は
y = a ( x +α) x ( x -α)
= a x ( x ² -α²) ( 乗法公式 : 和と差の積は2乗ひく2乗 )
= a x ³ - aα²x ( a ≠ 0 ) である。
y’= 3 a x ² - aα² より、
3 a x ² - aα² = 0
x ² - α² / 3 = 0
( x +α/√3 )( x -α/√3 ) = 0
変曲点とは、曲線が 右カーブ から 左カーブに ( あるいは その逆に ) 変わる点。
・ 中心( 0 , 0 ) で、半径 r の
円 x ² + y ² = r ² ( 2点 ( 0 , 0 ) と ( x , y ) の距離を r として 三平方の定理 を使うと、導ける )
を 点( 0 , 0 ) を中心に
x 軸方向に a
y 軸方向に b
それぞれ平行移動すると、
( x - a ) ² + ( y - b ) ² = r ²
これは、
中心( a , b ) で、半径 r の 円の方程式 である。
( これも、2点 ( a , b ) と ( x , y ) の距離を r として 三平方の定理 を使うと、求められるが )
【 放物線のグラフを描くために、完全平方式により 頂点の座標を 】
2次関数 y = a ( x - p ) ² + q の形の式は
2次の係数 と 頂点の座標を示している。
この2つの情報により、
x y 座標平面に その放物線のグラフ (概形) を描くことが容易になる。
よって、
2次関数 y = a x² + b x + c のグラフを描くためには、
この式を
y イコール 2次の係数 括弧 x マイナス x 座標 括弧閉じ2乗 プラス y 座標 である
y = a ( x - p ) ² + q の形の式に変形した方がよい。
補講 『 解の公式は導くもの 』 により、
2次方程式の解の公式を導く計算力を身につけていれば、
y = a x ² + b x + c
y = a { x ² + (b/a) x } + c
y = a { x ² + (b/a) x + (b/2a) ² - (b/2a) ² } + c
y = a ( x + b/2a ) ² - b²/4a + c
y = a ( x + b/2a ) ² - ( b²-4ac )/4a
と変形できる。
2次の係数が a であることは既にわかっていますが、
この変形により、
点 ( -b/2a , - ( b²-4ac )/4a ) が頂点であることが理解できます。
○ 次の [ ] に適切な語句や式などを入れてください。
y = - 2 x² + 8 x - 6 の x の2次式を 完全平方式に変形し、
2次の係数 と 頂点の座標を求める。
y = - 2 x² + 8 x - 6
2次と1次の[ ]項式を [ ]次の[ ] - 2 でくくる
y = - 2 ( x² - 4 x ) - 6
x の[ ]の[ ]の[ ]を たしてひく
y = - 2 ( x² - 4 x + 4 - 4 ) - 6
2乗, 積の2倍, 2乗の[ ]項式を [ ]項式の[ ]乗に
y = - 2 ( x - 2 ) ² + [ ] - 6
y = - 2 ( x - 2 ) ² + [ ]
よって、2次の係数は [ ] で、
頂点の座標は ( [ , ] ) である。
○ 次の [ ] に適切な語句や式などを入れてください。
y = - (1/2) x² - x + 3/2 の x の2次式を 完全平方式に変形し、
2次の係数 と 頂点の座標を求める。
y = - (1/2) x² - x + 3/2
[ ]でくくる
y = - (1/2) { x² + 2 x } + 3/2
[ ] の半分の2乗を たしてひく
y = - (1/2) { x² + 2 x + 1 - 1 } + 3/2
[ ]公式を使って完全平方式に
y = - (1/2) { x + 1 } ² + [ ] + 3/2
y = - (1/2) { x + 1 } ² + [ ]
よって、2次の係数は [ ] で、
頂点の座標は ( [ , ] ) である。
○ y = 2 x² + 3 x - 7/8 の x の2次式を 完全平方式に変形し、
2次の係数 と 頂点の座標を求めなさい。
次回 ④ 頂点の座標 につづきます。