定期テスト対策でAさんに社会(公民)を指導したときの話です。
Aさんは小学5年から中学1年まで、全国展開している○○○○○教室に通い、
中学2年の3学期までの1年間個人塾に通いました。
私がAさんを指導するのは、同級生Bさん同様、中3生になってからです。
対策初日、公民の教科書を持ってきてもらい、
30分ほど自分自身で勉強してもらいました。
その様子をみていると、Bさんは黙読しながら次から次へとページをめくり、
テスト範囲を1回読みおえたので、重要と思うところを鉛筆でチェックしながら、
もう一度読むように指示しました。
一方、Aさんは最初のページを開いて、そのまま見開き2ページを
見ているだけで、いっさいページをめくらず、身動ぎもせず、
やがて椅子と机と教科書と一体化していました。
そこで私は、
‘ Aさん、いったい何してるの ’ と声をかけました。
するとAさんは
「 覚えてるで 」 と答えました。
‘ どのように覚えてるの ’ 「 見て覚えてるで 」。
‘ 読んでないの ’ 「 みんな見て覚えてるで 」。
‘ みんなそんなことはしていない ’ 「 みんな見るだけで覚えてるで 」。
仕方がないので、30分見ていた2ページ分の教科書の内容について
聞くことにしました。
‘ 表あるね ’ 「 どこ 」。
‘ 図あるやろ ’ 「 なに、どこ 」。
‘ 写真は ’ 「 どこ 」。
私の心の中で声がしました(30分間教科書開いてただけやないか!)。
‘ 社会のテスト、いままで何点ぐらいとってた ’。
「 社会よう覚えやんから、いつも20点ぐらいしかとってへん 」。
「 覚えようとするけど、覚えられへん 」。
「 頭がわるいし、アホやからそれぐらいしかとれやん 」。
Aさんにテスト範囲のはじめの部分を声を出して読むように促すと、
「 なんで読まなあかんの!覚えやなあかんのに!」。
読めないことは覚えられないと言うと、
「 みんなそうしてるで!みんな見てるだけやで!」。
「 勉強できる子もそうしてるで!」。
[ Aさん、そんなことない、みんな読んでるよ ]とBさんが言いました。
‘ もう、その見て覚えるはやめて、とにかく教科書を読め!’。
‘ はい、Aさん、テスト範囲のはじめのページから声を出して読んで!’。
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」。
‘ 字が読めないのか ’。
実際、Aさんは文字をほとんど読めませんでした。
この後のAさんとのやりとりと社会の定期テストの結果は、
次回の更新にてお知らせします。
(2) 学力の創造と向上に必要なこと :
音声(物理音)と声(心の中の声、頭の中の声)を使うこと。
私たちたちは、文字を読むとき、音読と黙読をします。
私たちが使用する言語は、おおむね{音声による言語}と
{文字による言語}です。
言語はまた、声を出す出さないという観点から、声を出す{外言による言語}
と声を出さない{内言による言語}があります。
{内言による言語}は、思考するときや黙読するときに使われます。
私たちは、出生した瞬間から、{音声による言語}の世界に存在するのです。
幼児のとき、周囲の他者から、{音声による言語}を学びます。
この学びは、相当な時間をかけて実践的に行われます。
その結果、誰もが音声による言語能力を獲得( 創造 )します。
ただし、この能力の向上には当然個人差が生じます。
聞く、話す、ひとり言、そして内言による言語能力を獲得します。
小学校では、{文字による言語}を学びます。
はじめのころは、文字による言語能力は音声による言語能力に依存するのです。
やがてこの二つの言語能力は互いに作用しながら、互いを向上させていくはずです。
また、音読と黙読を学びます。
ここでの学びが、その後の文字を読むということに強い影響を与えます。
言われて久しい{ 活字離れ }は、すでに小学生のときに始まっているの
かもしれません。
先に登場したAさんは、この時期につまずき、その後、そのつまずきに対する
指導を受けないまま中学3年生になったのです。
言語能力の獲得・向上にとって、音声と声はとても重要です。
音声なくして声なし。
音読ができない者は黙読ができません。
私が高校生に、センター試験対策で世界史を指導したときの話です。
河合塾の基礎問題集と山川の用語集と模試の問題を使って指導しました。
基礎問題集を中心に音読し、関連するものを用語集でチェックして
その部分も音読し、模試で正解しなかったところを音読するように指示しました。
はじめはうまく音読できなかったが、 やがてスラスラ読めるようになった
生徒は、センター試験で75点以上とりました。
それに対して試験直前まで、うまく読めない生徒は、60点以下でした。
‘ 文字を見るだけ、本を開くだけ ’、そこに言葉( 言語 )はありません。
今後、さまざまな他者との関わりとその状況を、お話しして、
学力の創造と向上に必要なこと・必要なもの、障害になること・障害になるものを
考え示していきます。
今後とも宜しくお願いします。
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」。
‘ 字が読めないのか ’。
実際、Aさんは文字をほとんど読めませんでした。
この後のAさんとのやりとりと社会の定期テストの結果は、
次回の更新にてお知らせします。
(2) 学力の創造と向上に必要なこと :
音声(物理音)と声(心の中の声、頭の中の声)を使うこと。
私たちたちは、文字を読むとき、音読と黙読をします。
私たちが使用する言語は、おおむね{音声による言語}と
{文字による言語}です。
言語はまた、声を出す出さないという観点から、声を出す{外言による言語}
と声を出さない{内言による言語}があります。
{内言による言語}は、思考するときや黙読するときに使われます。
私たちは、出生した瞬間から、{音声による言語}の世界に存在するのです。
幼児のとき、周囲の他者から、{音声による言語}を学びます。
この学びは、相当な時間をかけて実践的に行われます。
その結果、誰もが音声による言語能力を獲得( 創造 )します。
ただし、この能力の向上には当然個人差が生じます。
聞く、話す、ひとり言、そして内言による言語能力を獲得します。
小学校では、{文字による言語}を学びます。
はじめのころは、文字による言語能力は音声による言語能力に依存するのです。
やがてこの二つの言語能力は互いに作用しながら、互いを向上させていくはずです。
また、音読と黙読を学びます。
ここでの学びが、その後の文字を読むということに強い影響を与えます。
言われて久しい{ 活字離れ }は、すでに小学生のときに始まっているの
かもしれません。
先に登場したAさんは、この時期につまずき、その後、そのつまずきに対する
指導を受けないまま中学3年生になったのです。
言語能力の獲得・向上にとって、音声と声はとても重要です。
音声なくして声なし。
音読ができない者は黙読ができません。
私が高校生に、センター試験対策で世界史を指導したときの話です。
河合塾の基礎問題集と山川の用語集と模試の問題を使って指導しました。
基礎問題集を中心に音読し、関連するものを用語集でチェックして
その部分も音読し、模試で正解しなかったところを音読するように指示しました。
はじめはうまく音読できなかったが、 やがてスラスラ読めるようになった
生徒は、センター試験で75点以上とりました。
それに対して試験直前まで、うまく読めない生徒は、60点以下でした。
‘ 文字を見るだけ、本を開くだけ ’、そこに言葉( 言語 )はありません。
今後、さまざまな他者との関わりとその状況を、お話しして、
学力の創造と向上に必要なこと・必要なもの、障害になること・障害になるものを
考え示していきます。
今後とも宜しくお願いします。