㊱ 『 合同と等積三角形を使って 』
【 合同証明の応用 】
○ AB : BC : CA = 4 : 5 : 3 の△A B C がある。
ABを 1辺とする正三角形A D B 、 ( 点D は 辺AB について 点C の反対側 )
CAを 1辺とする正三角形C E A を描く。 ( 点E は 辺CA について 点B の反対側 )
点B と 点E を
点D と 点C を それぞれ直線で結び、その交点を F とする。
このとき、
次の問いに答えなさい。
(1) BE = DC を証明しなさい。
(2) ∠D F E の大きさを求めなさい。
次の [ ] に適切な語句や式などを入れてください。
(1) ( 証明 )
△A B E と △A D C について
正三角形は、[3つの辺]が等しく [3つの角]が等しいから、
正三角形A D B と 正三角形C E A より、
[ AB = AD ] ・ ・ ・ ①
[ AE = AC ] ・ ・ ・ ②
∠E A B = [∠C A B ] + 60°
[∠C A D ] = [∠C A B ] + 60°だから、
∠E A B = [∠C A D ] ・ ・ ・ ③
①, ②, ③より、
[ 2辺とその間の角がそれぞれ等しい ] から、
△A B E ≡ △A D C である。
合同な図形の[対応する辺] は等しいから、
[ BE = DC ] である。
( 証明終わり )
(2) ∠D F E の[対頂角] は、∠B F C である。
2点A , F を通る直線をひき、( 辺BC との交点を G として、)
三角形の外角 を考えると、
( ∠G F B = ∠A B E + ∠F A B
∠G F C = ∠A C D + ∠F A C となり、 )
( ∠B F C = ∠G F B + ∠G F C
∠C A B = ∠F A B + ∠F A C だから、 )
∠B F C = ∠A B E + ∠A C D + [∠C A B ] ← ( やじり形の1つの凹の角は、3つの凸の角の和に等しい )
(1) の △A B E ≡ △A D C より、
合同な図形の[対応する角] は等しいから、
∠A B E = [∠A D C ] である。
よって、
∠B F C = ∠A B E + ∠A C D + ∠C A B
= [∠A D C ] + ∠A C D + ∠C A B
△A D C において
[∠A D C ] + ∠A C D + ∠C A B + 60°= 180°
ゆえに、∠B F C = [∠D F E ] = 120°
(答え) ∠D F E = 120° である。
○ AB : BC : CA = 5 : 3 : 4 の△A B C がある。
ABを 1辺とする正方形A E F B 、 ( 点E, F は 辺AB について点C の反対側 )
CAを 1辺とする正方形C G H A を描く。 ( 点G, H は 辺CA について点B の反対側 )
点E と 点C を
点B と 点H を それぞれ直線で結び、その交点を P とする。
このとき、
次の問いに答えなさい。
(1) EC = BH を証明しなさい。
(2) ∠E P H の大きさを求めなさい。
(1) ( 証明 )
△A E C と △A B H について
正方形は、4つの辺が等しく かつ 4つの角が等しいから、
正方形A E F B と 正方形C G H A より、
AE = AB ・ ・ ・ ①
AC = AH ・ ・ ・ ②
∠C A E = ∠C A B + 90°
∠H A B = ∠C A B + 90°だから、
∠C A E = ∠H A B ・ ・ ・ ③
①, ②, ③ より、
2辺とその間の角がそれぞれ等しいから、
△A E C ≡ △A B H
合同な図形の対応する辺は等しいから、
EC = BH である。
( 証明終わり )
(2) ∠E P H の対頂角 は、∠B P C である。
2点A , P を通る直線をひき、
三角形の外角 を考えると、
∠B P C = ∠A B H + ∠A C E + ∠C A B ← ( やじり形の1つの凹の角は、3つの凸の角の和に等しい )
(1) の △A E C ≡ △A B H より、
合同な図形の対応する角 は等しいから、
∠A E C = ∠A B H である。
よって、
∠B P C = ∠A B H + ∠A C E + ∠C A B
= ∠A E C + ∠A C E + ∠C A B
△A E C において
∠A E C + ∠A C E + ∠C A B + 90°= 180°
ゆえに、∠B P C = ∠E P H = 90°
(答え) ∠E P H = 90° である。
○ 合同 と 等積三角形を使って、○ ○ ○ の定理 ( □ □ □ □ □ の定理 ) を導く。
次の [ ] に適切な語句や式などを入れてください。
∠B C A = 90°, CA = b , AB = c , BC = a の 直角三角形C A B がある。
辺CA を1辺とする正方形C D E A 、 ( 点D, E は 辺CAについて点B の反対側 )
辺AB を1辺とする正方形A F G B 、 ( 点F, G は 辺ABについて点C の反対側 )
辺BC を1辺とする正方形B H I C ( 点H, I は 辺BCについて点A の反対側 )
を描く。
点B と 点E を
点F と 点C をそれぞれ直線で結ぶ。
△A B E と △A F C が [ ] であることを証明する。
△A B E と △A F C について
正方形は、[ ] が等しく かつ [ ] が等しいから、
正方形C D E A と 正方形A F G B より、
AB = AF ・ ・ ・ ①
AE = AC ・ ・ ・ ②
∠E A B = ∠C A B + 90°
∠C A F = ∠C A B + 90°だから、
∠E A B = ∠C A F ・ ・ ・ ③
①, ②, ③より、
2辺とその間の角がそれぞれ等しいから、
△A B E ≡ △A F C ・ ・ ・ ④
である。
等積三角形をおさえる。
点C から 辺AB と 辺FG に垂線をひき、それぞれの足をJ , K とする。
∠A F K = ∠C K G = 90°より、 ( [ ] が等しいから )
[ ] だから、
△J A F = △C A F ・ ・ ・ ⑤
∠C A E = [ ] = 90°より、 ( [ ] が等しいから )
BC // AE だから、
△B E A = △C E A ・ ・ ・ ⑥
④, ⑤, ⑥ より、
△J A F = △C E A
そして
長方形J A F K = 2 × △J A F
正方形C D E A = 2 × △C E A だから、
長方形J A F K = 正方形C D E A ・ ・ ・ ⑦
つぎに、
点H と 点A を
点C と 点G をそれぞれ直線で結んで、
△B H A と △B C G が合同であることを証明する。
[ ] について
[ ] ので
[ ] より、
[ ] ・ ・ ・ ⑧
[ ] ・ ・ ・ ⑨
[ ]
[ ] だから、
[ ] ・ ・ ・ ⑩
⑧, ⑨, ⑩ より、
[ ] から、
[ ] ・ ・ ・ ⑪
である。
等積三角形をおさえる
∠B G K = ∠C K F = 90°より、
[ ] だから、
[ ] ・ ・ ・ ⑫
[ ] より、
[ ] だから、
[ ] ・ ・ ・ ⑬
⑪, ⑫, ⑬ より、
[ ]
そして
長方形J K G B = 2 × [ ]
正方形B H I C = 2 × [ ] だから、
長方形J K G B = 正方形B H I C ・ ・ ・ ⑭
⑦, ⑭より、
長方形J A F K + 長方形J K G B = 正方形C D E A + 正方形B H I C
長方形J A F K + 長方形J K G B = [ ] だから、
[ ] = 正方形C D E A + 正方形B H I C
[ ] = c ²
正方形C D E A = b ²
正方形B H I C = a ² なので ( 小学算数 正方形の面積公式 より )
c ² = a ² + b ² が成り立つ。
以上により、
「 [ ]三角形において、
[ ] の2乗は、他の2辺の2乗の[ ] に等しい。」 という
中3数学の [ ] の定理 ( [ ] の定理 ) を導いた。
次回の ㊲ 『 三平方の定理が導けた 』 に続きます。