結婚5年目
夫の海外研修に同行するため、
私は新卒から働いた
大好きだった仕事を辞めました。
研修期間は一年だったので、
単身で赴任してもらうか、
私が退職して同行するか、
とても迷いました。
(私の勤めていた会社は
休職や中途採用はありませんでした)
夫は
「オレの夢だった海外研修が叶った。
お前についてきて欲しい。
お前がついてこないなら行かない。
お前はオレの夢を潰すんか?」
と言いました。
まだ決めかねていた私でしたが、
夫の父は
「夫婦は一緒にいるべきだ。
離れて暮らすなんて
夫婦じゃない。
息子と一緒に行ってやってくれ。」
と言いました。
職場でも理不尽だな、
と感じる出来事が続き、
もーいいか、
夫にこんなに必要とされているなら
同行しよう、
と退職を決めました。
退職してすぐ、
海外生活が始まりました。
英語ができない私、
人見知りの私、
お金を稼いでいない私、
所属を失った私、
料理が得意ではない私。
一気に弱い私が現れました。
かたや、夫は
英語が得意、
人なつこくて友達がすぐできる、
日本の給料➕海外赴任手当
も出るので収入アップ。
一気に天狗になりました。
私との関係は
上下関係になりました。
(と私は感じました)
1人で行動できない私は、
夫にくっついて、
常に一緒に行動していました。
「お前がいる事で、
オレは自由に動けない、
お前なんか、
連れてこなきゃよかった、
日本に帰れ!」
とよく言われました。
また、
「この機に英語を勉強しろ!
今やらな、どうするねん!
何しに来てん、お前はアホか!」
と言われ、
私は泣きながら猛勉強して、
何とか生活できるようになりました。
夫婦でホームステイをしていましたが、
私はホストマザーが好きで、
仲良くなりました。
「お前だけズルい、
オレのおかげでここに来られたんだ、
感謝しろ!」
と夫はよく言っていました。
中古車を購入しましたが、
調子が悪くなった時、
「この車を決めたのはお前だ、
お前は車屋の娘だろ、
お前が何とかしろ!」
「お前のご飯は不味くて食えない、
ほんま、使えんやつや。」
それでも私は
夫がいなければ
私は価値のない人間、
私は何にもない人間、
と思い、
夫から離れられませんでした。
そう、共依存の関係でした。
続きます