書き物に一生懸命 没頭していた
我が父
ナニをそんなに一心に
書いているのか分からないが
母の直ぐ傍にちんまり・・・と座り
即席の机に見立てて 段ボール
ひっくり返して その上に用紙広げ
ナニかを カサカサ音させて書いてた
定規や色鉛筆も使って 図面
計算機も準備してるし

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母 : ナニ書いとーの
父 : 。 。 。 。 。
母 : ねぇ ねぇって
父 : 。 。 。 数字・・・
母 : ・ ・ ・ふ〰ん・・・
不審そうな ふ〰んで暫し 二人の
間に流れる 静寂のしじま![]()
我慢しきれんくなった母 またまた
カサカサ忙しそうな父に 問い掛け出した
母 : ねぇ どーした![]()
母 : ナニ キョロキョロしとーの![]()
父の声聞こえず
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。。。最後の方で ナニかゴニュゴニュ言っていた
どーした父
母のナニ
ナニが![]()
と言う声しか聞こえない が・・・どーも
父ナニか失くして 段ボールの周りを
探してるらしい
ナニがナイんだろうね![]()
と思い 声のする方へ行ってみようかと
立ち上がろうとしていたら 母のそこっ
そこっ![]()
との声聞こえ どーも見つかったよう
では行くの止めとこうかな
折角仲良く![]()
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母 : そこにあるやろ
そこの頭にッ![]()
声怒ってる
耳遠い父はよく分からず
自分の頭撫でながら 相変わらずキョロキョロしてる様子
母 : あんたの頭のワケあるまいッ![]()
母 : そこの鉛筆の あ・た・まッ![]()
そっか
そっか
どーも父は消しゴム探してたのね
ふすま一枚隔てた隣の部屋での 老夫婦二人の会話を
漏れ聞いて 少々クスッ![]()

な想いのわたしでした
