サウナから出て 露天の休憩
椅子で休んでいると ７０歳
前後の方が ６～７人の一団で
露天浴場に ｶﾞﾔｶﾞﾔと来られた
いや～ 賑やかですなぁ～ 
ナンダカンダと 話題は次から
次へと尽きないようで
と 突然話の方向が“癌”に
限定されてきた やはり年齢的に
健康の話題が主となるようで
特に癌とかには 皆さん関心
有り有りの様子が伺えた
何々
と思い 聞くとも無く
は
嘘で聞く気満々で わたしは関心
ありませんよ〰な 素振りして
耳は ダンボにしてた
自分が癌になった場合に 医師から
自分や家族に告知して欲しいか
否か
ほほう
大方の方は 告知して欲しい
告知して貰わなければ 自分の死を
目前にしての 心構えが充分に
出来ないではないか と
一人の方のみ 知りたくない と
絶対治癒する見込み有るなら
知ってもイイが それ以外の
難しい状況下なら 知らなくていい
知ったところで どうしようも無いし
生きる気力も無くし兼ねないと
こう言う場合 いつも思うが
どちらの考えも 理解出来るし
多分 それぞれに正論と思う
判断下すのは難しいコト
でも実際その場に立つことになったら
自ずと 判断し進んで行くものだろう
個人個人が 各々に望むように
としか… まぁ 例外はナンにでも
生じはするが それもまた 人其々
その中の一人が 自分の考えを
キチンと書き残すか 身内に
言い残すかしておいた方が
いざと言う時安心みたいな事
言われていて 成る程ね～ と
意見はまとまったようで ｿﾞﾛｿﾞﾛ
浴槽を 出始められた
締めの感じで“２人に１人が癌に罹り
３人に１人が 癌で亡くなる”時代だから
他人事じゃ無いよね～ と 明るく朗らかに
笑いの渦の中で 言われていた
ホントにそうだよ
今は話題のネタ
だけの問題だとしても いつかは誰かに
実際降り掛かるやもしれぬコト
わたしも４年前は“癌”なんて 他人事で
談笑の中で語れる 単なる話題だった
昨日までは他人事 明日は当事者
その時に 自分の本心が見える
他の人と 談笑の中で交わした
言葉の 意味が問われるだろう
このおばさま一団の 其々の
未来は如何に
な老婆心
ﾁｸﾘ･･･
