通勤電車で本を読むことが

いつの間にか習慣になっていました。
通勤時間を「何かをする時間」にしたいという思いが

自分の中にずっとあったように思います。

その「何か」は、自分の学びだったり
考えを深めることだったりしました。
読書はその象徴のようなものでした。

けれどここ数週間は本を開く気になれませんでした。
読みたい本がないわけではないのに、不思議と手が伸びません。

図書館で借りた本があって、返却期限が

近づいているのがわかっていてもなぜか

気が進まない自分がいるのです。

電車に乗っても、鞄に入れた本を取り出さないまま
窓の外をぼんやり眺めていたり
ただ目を閉じて、揺れに身をまかせていたり
そんな時間のほうがしっくりくる日が続いています。

何か特別なことがあったわけではありません。
でも、と「なにもしたくない」と思ってしまうのです。

今はただ、無の時間を持ちたいと思っているようです。
それを望んでいる自分に気づいたとき
ああそうかとどこか納得している気持ちもありました。

以前は、何かしていないと落ち着かないような感覚がありました。
意味のある時間にしなければと、

どこかで思っていたのだと思います。

でも今は、何もしない時間にも
自分なりの意味を見つけ始めているような気がしています。

またいつかきっと本を読みたくなる日が来ると思います。
そのときは自然と本の世界に戻っているような気がします。

それまでは少しだけ、何もしない時間を
大切にしてみたいと思っています。