今朝は特別なこともなく

いつもと同じ朝だと思っていました。
家事をして犬の留守番の準備をして、

身支度を整えて、時間通りに家を出ました。
電車の中では読書をする気分にもなっていましたし
心がどこか遠くにあるような感覚も

そのときは特にありませんでした。

けれど会社に着いて洗面所で手を洗い、

ふと鏡に映った自分の顔を見た瞬間、
あまりに意外で思わず声が漏れてしまいました。
顔がぼやけていると思ったら・・・眉毛が、薄いのです。

どう見ても、描いていない顔でした。
ファンデーションも塗って、アイシャドーもアイラインもリップも、

順番に済ませたつもりでした。
それなのに眉のお手入れのことが抜けていたみたいです。
自分の顔なのにどこか他人のように感じてしまい、
その違和感と情けなさに

受け入れるのにしばし固まってしまいました。

どうして忘れてしまったのか、

理由を考えてみてもはっきりとしたことは思い当たりません。
心ここにあらずだったのかもしれませんし

どこかに気を取られていたのかもしれません。
でもそれにしても…と、自分に対してがっかりした

気持ちのほうが強く残りました。

それまで何も気づかずに人とすれ違い、

エレベーターに乗り、
「普通の自分」のつもりで会社まで歩いてきたことが、
思い出されるたびなんとも言えない落ち着かなさを感じました。
気づいた瞬間から人と目を合わせるのが嫌になって、
できるだけ誰にも見られたくないという思い

に変わっていきました

前髪をおろしてごまかし、

休憩時間にドラッグストアへ買いに行き

いかにも描きましたとならないように整え・・・
どうにか気持ちを落ち着かせることはできましたが

朝の出来事が一日中心に残っていました。

しっかりしているつもりでも肝心なところが抜けていたり、
何かがぽろりと落ちてしまっていることがある。
そんな自分にもっと丁寧に向き合わないといけないなと
自己嫌悪に陥った朝であり

それをずっと引きずってしまった一日になってしまいました。