書きたいことが山のようにあるのに、

忙しすぎて、なかなかブログを書く時間がない、小川こころです。

 

いや、ウソです。

 

もちろん、

日々、取材に出かけたり、インタビューしたり、

原稿執筆に忙殺されたり、文章講座を開催したりと、

仕事はいろいろあるわけですが、

それにしたって、書く時間はたくさんあります。

 

私は子どものころから、

「やらなきゃいけないこと」「課せられたこと」に向き合い、

取り組み始めるまで、異常に時間がかかってしまう、ダメダメ人間です。

だから、テスト勉強中なのに、つい、目の前にあった小説を読破してしまったり、

明日までの提出書類なのに、でかける間際に慌てて書いたり、そんなのは日常茶飯事。

昔も今も変わっていません。

 

こう書くと、なんか人としてサイテーな感じですが、

「自分がやりたいと思ったこと」に関しては、まったく逆です。

五感のすべてを使ってその対象を研究し、現場に足を運び、人に話を聞き、

超高速&パワー全開でぶつかっていきます。

 

あーーーー自分のことはどうでもよかった。

そんなことよりもーーー

 

今日は、とても嬉しいお知らせです!

 

小川こころが開催している絵本創作講座や文章講座に、

長年通ってくださっていた、

愛すべき受講生のSさんのエッセイが、

銀座ウエスト発行の冊子に掲載されました!!!!!

 

やったーーーーーー!!快挙!!

 

銀座ウエストさんといえば、

正式名称は「洋菓子舗ウエスト」。

 

↑どこを撮っても絵になる~♪銀座ウエスト青山ガーデン店です

 

洋菓子舗ウエストは、

戦後間もない1947年に東京・銀座で創業し、

ドライケーキやパイ、クッキーなどを製造・販売する

老舗の洋菓子メーカーさんであります。

 

そんなウエストさんは、創業当時から、散文や随筆などの作品を

広く一般から募集し、入選したものを、

店内で毎週発行するミニ冊子と公式HPに掲載するという活動を続けています。

https://www.ginza-west.co.jp/poem/entry.html

 

いやいや、たとえば、年に一回、PR戦略の一つとして、

エッセイを募集する企業はたくさんあれど、

毎週、一作品を選び、冊子に掲載するというのは、

なかなかできることではありません。

 

↑創業当時から発行している小冊子『風の詩』。
銀座ウエストさんの店内に置かれ、自由に持ち帰ることができる。

 

 

しかも、作品の選び方の基準が、

「お茶を飲みながら素直に共感が得られるような生活の詩をお願いします」

「弊社に関した記事はご遠慮ください」

というのだから、

会社やサービスを広く認知し、PRするためのイメージ戦略なんかとは、

方向性が違うんですよね。

 

おいしいお菓子やお茶をいただくのと同じように、

笑いや涙やノスタルジーが詰まったエッセイを届けることで、

お客様の心の中も幸せで満たしたいという願いが込められているのでしょう。

 

文章とは本来、こうあるべきだと知っていて、

創業当時、この活動をスタートさせた方に、ぜひ一度お会いしてインタビューしたい!

そして、この活動をこれまでずっと続けているウエストさんの心意気や企業努力にも、

勝手ながら称賛を贈らせていただきます。

 

というわけで、

受講生のSさんが執筆した『盆踊り』というエッセイが、

めでたく入選し、2019年7月28日発行の『風の詩』に掲載されたのです。

 

↑Sさん執筆の『盆踊り』。全文は、ウエストの公式HPの『風の詩』

バックナンバーから読むことができます。

 

福島県出身のSさんがこの作品で表現したのは、

大家族で育った子ども時代の夏休み。

 

トマトやキュウリなど、採れたての自家製野菜が並ぶ食卓。

部屋の中に入り込んでくるトンボやカナブン。

小学校の校庭で開かれる賑やかな夏祭り。

浴衣を着てドキドキしながら見た花火。

母や祖父をはじめ、その地でしっかりと根を張って生きる人々。

この作品には、たくさんの「生」が力強く息づき、

忘れていた景色やハッとする想いに気づかせてくれます。

 

 

Sさんから「入選した」という報告をいただき、

「めでたい! 掲載を祝って、おいしいパンケーキを食べましょう!」

ということで、

先日二人で、銀座ウエスト青山ガーデン店を訪れました。

 

いただいたのはもちろん、

ホットケーキ(ウエストではパンケーキとはいいません)

と、アールグレイの紅茶。

↑写真を撮るタイミングが遅れ、バターが溶けちゃいそうになってます。

 まるで『ぐりとぐら』に出てくる、ふかふかのカステラのよう。

 

しゅるるーっと、ケーキの上をバターが滑っていくそのさまは、

氷上を羽生結弦選手が華麗にスケーティングするようすを彷彿とさせ、

思わずうっとり。

 

直径約18㎝、厚さ2~3㎝はありそうな、ふかふかのケーキに、銀のナイフで入刀を試み、

たまご色のひと塊をおもむろに口の中へ。

 

ああ、わたくし、愛という意味を今、初めて知りました。。。と

神に感謝したくなるような、じんわり舌に沁みわたる、素直でやさしい味わい。

 

たまご、小麦粉、砂糖など、素材それぞれが絶妙なチームワークを発揮し、

トッピングのバターやメープルシロップを受け止め、

魅惑の世界へと連れて行ってくれるのです。

 

幸せなひとときを届けてくれたSさんに、心から感謝。

これからの制作活動も応援しています!

 

 

……と、思い出して書いているうちに、

あのホットケーキが食べたくなってきた。

さてどうするか。

思い切って青山ガーデン店にでかけるか、

近くのカフェのパンケーキでお茶を濁すか、

とりあえず自宅でホットケーキを焼いてみるか。

悩み中。。。。