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語学と読解、文化の違いを楽しむ外国「語」人

英語、フランス語、日本語を教え、翻訳をしながら思うこと:
語学力も大事だけど読解力を養わないとね。
15年以上ヨーロッパで暮らし、三か国で子育て。
フランスやベルギーのこと、子育てのこと、文化の違いについて書いています。

 

日本では、子どもが「大きな夢を叶えるために」ボールを追う、という言い方をします。

 

フランスのサッカー少年の中には、

 

「親を楽にしてやりたいから」

 

必死になってボールを追う、

そんな子どもたちが一定数います。

 

その子どもたちは多くの場合、家でも練習場でも差別的なジョークや侮蔑的な罵りにまみれて生きています。自分も言うし、言われるという環境です。

 

では、なぜその子どもたちは他のことではなくスポーツで名を上げようとするのでしょうか。

スポーツが得意だからとか好きだということも、もちろんあるでしょう。

もうひとつの理由は、スポーツなら出自に関係なく、実力だけでのし上がることができるからです。

 

デンべレやグリーズマンがどのようにサッカーを志し、どんな苦労をしてきたのか、してこなかったのか私は知りませんが、決して楽なものではなかったはず。

 

ヨーロッパでは、「良い家庭」の子どもたちは厳しく言葉遣いをしつけられます。学校でも直されます。

 

しかし、親にその「教養」がなければ、そして通っている学校区が貧しければ、教えてもらうことはできません。

 

私は前にも映画「マイフェアレディ」について書いたことがあります。

汚い言葉を使っている貧しい花売り娘が、言語学者に言葉遣いを直されて社交界デビューする話です。

教授が連れて行った競馬場で、興奮しすぎて「お里が出てしまう」エピソードもあります。

 

デンべレはセネガルの血を引いているということで、差別の対象となることは日本人にもわかりやすいでしょう。

 

グリーズマンは白人じゃないか、と思われるかもしれませんが、明らかにフランスの苗字ではありませんね。(因みに自身はグリエズマンと発音すると言っているようです。)

 

日本のウィキにはドイツ系とあります。確かにそうなのでしょうが、フランス語のウィキを見ると、もっと詳しいことが書いてあります。

 

お父さんは、国籍はドイツですが、欧州で伝統的にノマドとして暮らしていた民族の出身です。そしてサッカー選手だったという母方のおじいさんはポルトガルからの移民です。

 

おまけにグリーズマンは身長が足りないというので、何度もプロ試験をはじかれています。

 

ふたりとも、理不尽な差別がどんなものか、身をもって知っている人たちです。

 

「だったら余計に言うなよ!」と言いたいところでもありますが、彼らは聖人でもないし政治家でもないんだよね。

 

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