読書の醍醐味はなんといっても自分の知らない世界を知ることではないでしょうか。
また、自分の人生だけでは到底経験できないことを著者の体験・経験、ストーリーを通してあたかも自分が体験したように感じることができる。
昔よく母に借りた「ウィリアム・アイリッシュ短編集」(推理小説)を読んでドキドキしたものです。まるで自分がその現場にいるかのように。
これは人間の脳の中にある「ミラー・ニューロン」という細胞の働きだという話を何かの講演で聞きました。(意識と無意識についてだったかな?)
先に紹介した茂木先生の『脳を活かす勉強法』でも、このミラー・ニューロンにふれていますが、発見されたのは比較的最近(1996年)とのことです。
僕たちはこの素晴らしい脳と心、そして本という人類最高の発明のおかげで、アイリッシュの描く戦慄を感じたり、脳科学の世界を覗いたりできるのです。ファンタジーの世界を冒険することもできます。
また社会で戦う僕たちにとって、いろんな視点を持つことはモチベーションアップにつながります。
僕は何年もの間、自分の目の前に突きつけられた作業・仕事を命令されるがままに、それだけを見て、それだけをこなしてきました。当然モチベーションは日に日に下がっていきました。
ついには転職を考えるようになったのです。
しかし、その時考えました。「自分はこの会社で何ができたのだろう?(おそらく何もできていない)誰に何を言われてもいいから自分のできることを全てやってから辞めよう。」
それからは思ったことは上司に相談・提案し、疑問に思ったことは担当に聞き、社内で聞いて納得のいかないことは本を読みまくりました。そうやってやっと自分の部署や会社を鳥瞰できるようになってきました。
「自分から行動しなければ何も学べない!」
先輩から頂いたこのパワーフレーズを手帳に写して常に持ち歩き、心がけるようになってからはもう転職なんてことも忘れ、入社直後以上のモチベーションを保っていました。
さらに日本社会、世界を知ったうえで、自分が何をすべきかを常に問いかける。
こうなるともう自分の中の仕事の意味すら変わってきます。
(もちろんこの事例は本から得た情報だけで僕が成しえた事ではありません。人生の師匠や先輩たちが教えてくださった幸せに生きるための智慧あってこそです。)
本によって視点を増やし、視野を広げ、自分を俯瞰することもできるのです。





