「金持ち父さん貧乏父さん」を教科書にする会 -4ページ目

ちょっとした違い

女の子:“自分のために働く”ってどういうこと?


わんわん: そうだね~ 

  

  よく 「“会社のために働いてる”って思うと理不尽さに耐えられなくなるから

          “自分のために働く”って思ったらいいよ」なんて話は耳にするよね そういうこと?


女の子:そうそう 昨日も先輩にそんな風に云われて・・


わんわん:そうか、いい先輩に恵まれたね そういう本音のアドバイスしてくれる人って大切にしないと


  ただ“自分のために働く”っていうのは実は非常にあいまいな表現なんだ


女の子:あいまい?


わんわん:つまりいろいろな受け取り方があるってこと


わんわん:例えば、「働くということは、お金を払ってくれる相手に対して最大のサービスをしている」と仮定すると、


  従業員だと給料を払ってくれる会社に対して最大のサービスをしていることになるよね


女の子!?


わんわん:ピンとこない?じゃ、仕事をしていて、会社のやり方と自分のやり方が合わなかったときどうする?


女の子:会社のやり方に従うかな・・


わんわん:そうだよね、そのほうが賢いよね


 てことは、物理的に“会社のために働いている”ことになるよね


女の子:そうか!


わんわん:じゃ反対に“お客さまのために働く”というとどうなる?


女の子:最大のサービスの相手がお客さまということだから、自営業者のように働くってこと?


わんわん:そういうことになるかな でも広い意味で自営業者は会社でいうと経営者に当たるよね


 でその経営者たちはお金を払ってくれる相手(お客)に対して最大のサービスをしている


女の子!!!!


わんわん:つまり、従業員、サラリーマンなどの雇用されている人たちも、


                             自営業者や経営者も給料をもらうという意味では同じだけれど、

  

  サラリーマンは会社のために働き、その働き具合によって給料は会社が決めるから制限があるのに対して、

  

  自営業者や経営者の収入は売上に対して決まるからゼロから無限大であるということになるよね。


女の子:そうだね~~ひらめき電球


わんわん:君の先輩の云いたいのは、サラリーマンだって会社のために働けば、その報酬としてお金をもらえる。


  そのお金をもらうために、つまり“自分のために働いている”ということにもなるね。


わんわん:それとは別に、その会社に勤めていることで学ぶこともたくさんあるはず。


  お金のためだけじゃなく、自分のためになることを学ぶこともできると云う感じにも考えられれば、


         ”自分のために働いている”と思えるかもしれないねということじゃないかな? だけど、難しい?


女の子:難しいわ~ダウン


わんわん:一方、自営業者や経営者も、従業員に払ったあとの残りのお金を報酬としてもらえるから、


                そのお金をもらうために、つまり“自分のために働いている”ということにもなるね。


   つまり立場は違っても思いは同じってことになるよね。


わんわん:ただ、話しているコトバの意味が同じじゃないとせっかくのアドバイスもだいなしになる場合があるということ


女の子:なるほどね~。


わんわん:金持ち父さんのコトバを借りると“お客さまのために働く”ことは、


                            支払いを先送りすることなので“タダ働きをする”ことになる。


  で、“会社のために働く”ことは労働の対価として支払いを受け取ることなので

                        

                                         “お金のために働く”ことになるらしいよ。


わんわん:だけど、結果的に、どちらも自分のために働いていることになるよな~。この違いは大きいね