アダルトチルドレンとは良く子供のまま大人になった人の事を言います。

 

しかし本当は大人になっても生き辛さを抱えている人の事であり、子供の頃の環境や対人関係が大きく影響しています。

 

人とは違う独特の考え方をしていて、対人関係や感情の表現の仕方など、うまく出来ないために社会に出てもなかなかうまく馴染めないような問題を持っている人も多いのです。

 

このアダルトチルドレンも毒親の影響が強いです。

 

毒親は子供の存在価値を認めず、自分の支配下に置き、自分の考えの通りに子供をコントロールしてしまいます。

 

そのために毒親育ちの子供は自分の考えや意見を言う事が出来ない人も多いのです。

 

その方が親の逆鱗に触れて虐待を受けたりせずに済むため、そうした生き方を子供の頃から歩んで来ているのです。

 

毒親の子供に対する愛情は、自分の考えに従うかどうかで決めてしまうので、間違っても反発するような子供は自分の子供だとさえ認めなかったり、暴力的に支配してしまいます。

 

子供にとっては自分の親である以上は見放される事への恐怖から常に親の機嫌を伺い、良い子であろうと無意識に考えてしまいます。

 

そういう育ち方をすると、大人へと成長しても人から嫌われる事を極端に恐れたり、自分よりも他人を優先したりし、気を遣い過ぎて人との付き合いの中でも相手に嫌だと言えなかったり依存的になったりするので、うまく行かなくなります。

 

毒親は子供が自信を持って育ち、幸せになる事が許せないので、子供の好きな事や得意な事を否定し、自分の価値観を植え付けて子供の自信を奪い、心を傷付けダメ人間のレッテルを貼る事で親自身の不安を回避するのです。

 

そうして親から褒められず、否定されたりバカにされて育った子供は、大人になっても自分は何をやってもダメだというような自己評価の低い状態で、何かをする事にも楽しさを感じなかったり、失敗する事を著しく怖がったり、自分の感情をうまく表せなくなったりします。

 

毒親は日々、人によっては秒単位で機嫌が変わり、子供への接し方も変わります。

家庭の中のルールなど毒親の機嫌で作り上げられ、矛盾のオンパレードとなって行きます。

そして子供はいつの日か親に対する信頼を失って行く訳です。

 

約束をして子供を喜ばせ信じさせても、次の日にはなかった話になって子供を裏切り、そのため子供は親だけでなく他の人も信頼出来なくなって行くのです。

 

それが子供を常に緊張状態にしてしまい人間関係などのストレスを蓄積させ、そして不安や焦燥感、絶望感へと繋がり、ポジティブに生きて行くなんて事も出来なくなってしまいます。

 

自分は孤独だと思い、友人も作れず、恋愛も出来ない。人を信じられず楽しい事もわからないという状態となり、常に不安が付きまといます。

 

自分ではアダルトチルドレンだと気付かずに育っても、社会に出たりして周囲の人と関わると自分は他の人と違うと気付く事も多いのです。

 

そうした傾向がある人は生き辛さを抱えたままとなります。

 

しかし、アダルトチルドレンで育ったとしても克服は可能ですので、この先の人生を少しでも楽しく生きて行けるように対処をして行きましょう。