先日、ある教育系の方からインタビューを受けました。いろんな話しをしたのですが、最後にこう聞かれたのです。「勉強って、子供のときはどうしてやらないとならないのか分からないことも多いと思うのですが、お父さん・お母さんから、子供に対して勉強はやっておくと将来に役に立つんだよということを上手く伝えるにはどうしたら良いでしょうか?」
いろんな回答があって良いと思うのですが、私はこのように答えました。
やる必要性を感じるから勉強する。これが正しい順番だと思うんです。
やる必要性を子供が感じていないのに、勉強をやらないとならないというのは、準備が違うのではないでしょうか?
例え話をしましょう。カレーが好き、牛丼が好き、肉じゃがが好き。自分で作れるようになりたいから、玉ねぎを切って、料理を練習する。これって自然だと思うんです。
でも、カレーも、牛丼も、肉じゃがも食べたことにもないのに、「世の中には、玉ねぎを使った美味しい料理がたくさんあります。玉ねぎをうまく切れれば、将来きっと役に立ちます。だから、今日は玉ねぎを切るレッスンをします。家では宿題としてたまねぎドリルを10回。来週の月曜日には、玉ねぎを切るテストですからね!」これでやる気がでるでしょうか?出るのは涙だけです。
そして、テストの試験が芳しくないと、お前は補習だという話になり、毎日朝から「100マス玉ねぎ」で基礎力を徹底的に鍛えられます。もう、トラウマになって、玉ねぎなんか見たくもなくなるでしょう。
興味があるから、学ぶ。この順序がとてつもなく大切だと思うのです。
・山に登りました。上に登るほど太陽に近くなるのに、どうして暑くならないの?
どれだけのことを、中学、高校で暗記しても、こんな素朴な疑問にさえ答えることができないのです。
・子供がパソコンで遊んでいたら、何やら英語のメッセージが出てきました。これって何て書いてあるの?
“How are you?” “I’m fine thank you. And you?” とお念仏を唱えていても、永遠に英語が使えるようにはならないでしょう。
・プリンタで印刷したい写真があります。紙の大きさとちょうど合うように仕上げるには、何倍に引き伸ばしたらちょうどいいの?
算数の時間の比率の勉強は、いきなりルールを覚えるところから始まるので、苦痛なのですが、実際にやりたいことを身につけるためなら、いきいきと学べるのです。
このように、生活の場面の中に学びの機会はたくさんあるのです。そしてそれは、今の学年で学校で習う内容をはるかに超える内容かもしれません。それでも、興味があれば、無理なく覚えます。そして、学校で習うときには、すでに実生活と関連づけられた内容になっているのです。
本来は、学校の勉強が、一人ひとりの興味をトリガーにして進められるのがいいと思うのですがね。
そうすれば、「勉強をしておけば、将来役に立つ」という、なんとも説得力がない言葉で子供に語りかける必要もなくなると思うのです。
世界で800万人が実践! 「考える力の育て方」――ものごとを論理的にとらえ、目標達成できる子になる
https://goo.gl/Bvg6cB