相関とは、一方と他方が関わりあっていることを示す言葉です。多くの場合、相関の強さは相関係数という数字で表現することができます
因果とは、一方(原因)が他方(結果)を引き起こしているという特定の関係を示す言葉です。
両者ともに、情報を整理するためによく用いられるコンセプトではありますが、TOCfEのプログラムでは、因果で物事を整理することを大切なスキルとして、特に強調して教えています。なぜ、因果関係なのか?これをいかに議論したいと思います。
コンピュータ(クラウドコンピューティングやビッグデータ)が進歩した世の中では、相関があるデータを見つけ出すこともますます容易になってきています。
しかし、
・そのようなデータの中から、重要なものと、そうでないものを見分ける能力
・そのようなデータの中から、信頼に足るものと、そうでないものを見分ける能力
・相関があるデータがあることを生かして、どんなアクションを起こすべきかを考える能力
・そのアクションを起こしたら、どのようなことが起こるかを想定する能力
・アクションが思ったような結果にならないときに、分析し、次につなげる能力
・データの解釈について、周囲の人とコミュニケーションをとり、合意を形成する能力
こういった能力を身につけなければ、我々はデータの海の中でおぼれてしまうことになるのではないでしょうか?こう考えると、相関関係で物事を理解するだけでは、不十分ではないかと思えてきます。
・出来事、概念、情報を分析するスキル
・効果的に質問し、情報を解釈するスキル
・ものごとのつながりを見出すスキル
・推論、仮説、意見の有効性を評価するスキル
・ロジックを使ってある立場を支持するスキル
・筋の通った、責任を持てる意思決定をするスキル
ビッグデータや情報があふれている時代には、このようなスキルに対するニーズはますます高まっていくのではないかと考えています。
人間が構成する社会というものは、人と人のコミュニケーションで成り立っています。そのコミュニケーションを円滑に、そして誤解のないものにするために、因果関係でものごとをとらえる力を育むことが変化が速い世の中、爆発的に加速する情報に囲まれた世の中で生き抜いていくためにますます重要になっていくと信じています。