groundswell という言葉をご存じですか?
おそらくは耳慣れないこの言葉、新英和中辞典 には、このように説明があります。

1. (遠方の大風などによる波の)大うねり、余波
2. [世論などの]大うねり、高まり

そしてこの言葉、ネット時代の今は、新しい意味をもったようなのです。
ビジネスコースの授業で使ったこの本には、このように説明があります。

"groundswell - winning in a world transformed by social technologies"

読書と英語とひとりごと

"a trend we call the groundswell, a spontaneous movement of people using online tools to connect, take charge of their own experience, and get what they need - information, support, ideas, products, and bargaining powers - from each other." (Introduction P.Xi)

「私たちが groundswell と呼ぶ傾向、それは、人々がオンラインのツールを使うことで、つながり、彼ら自身の体験を管理し、そして必要なものー情報、サポート、アイディア、商品、そして交渉力ーを相互に手に入れる動きのことである。」(拙訳)

"Simply put, the groundswell is a social trend in which people use technologies to get the things they need from each other instead of from companies." (Introduction P.Xii)

「端的にいえば、groundswell とは、人々が企業からではなく互いに、必要なものを、テクノロジーを使って手にいれる社会的傾向のことである。」(拙訳)

つまり、近年生じている購買行動の著しい変化を、「大うねり」と表現しているわけですね。
そして、こうも指摘しています。

"It's unstoppable. It affects every industry." (Introduction P.Xii)

「それは止めることができず、全ての業界に影響を及ぼす。」(拙訳)


私も企業勤めしていた時も、それはひしひしと感じました。
つい最近まで、企業対個人という、一方が圧倒的に情報と力をもつ関係が続いてきた。
それが今では、個人が四方八方につながり、情報もにぎり、企業と対等に渡り合えるようになった。
しかもその力は、どんどん増して複雑になっていくばかり。

このうねり=groundswellに、なんとか対処しなければならない。
いや、むしろうまく利用すれば、ビジネスチャンスとなる。。。

それではと、猫も杓子もとばかりに、facebookやtwitterやblogを使いだす企業。
でも、今ひとつどうやればいいかわからない。
そして、効果も感じられない。
だから、モチベーションも下がっていく。
そんな失敗例も多いのではないでしょうか。
アメリカの大企業でも、social mediaを使いこなせているのは20%だけだそうです。(本書P.265より)

とても看過できない、しかし対処も容易ではない groundswell。
それをいかに自分のビジネスに役立てていくか。

本書では、その手法の詳細が書かれており、とても興味深い内容になっています。

ボリュームが多くて、読み切れていないのですが(〃∇〃)


つづく