強引にも屋敷に戻るとカエール侯爵は私を自分の部屋に連れた。
私は対抗できるでもない。病に弱っている体でも、カエール侯爵は私より強い。
隣の部屋にアンヌがいると言うのに、侯爵は私の着ていたベストをあけ始めた。
「侯爵」と壁と侯爵の間に自由に動けない私は言う
「こういう時にカエールで呼んでほしいな。現実のことなんて思い出したくもない」とやめない侯爵だった。
「隣の部屋にレディーアンヌが・・・」と言いかける私
ベストの下で、カエール侯爵は私の背中に腕を回し、キスで私の口を塞いだ。
侯爵は私をもっと強く抱く。
「レディーアンヌのために・・・」
「アリアネの全てを欲しがる自分が憎い」
カエール侯爵の手は必死なほど私の着ているシャツを握る。
「今すぐ君をワタシのものにしたい」
あまりの力の強さでシャツが破るのではないかと思っていた
「でも、アリアネに手を出したら、もう帰りのない道だ」
「なんで?」
「アリアネはワタシの愛人だと言われる度に、今までみたいにはっきり違うと言い切れなくなる。アリアネのために・・・」
「はい?」
「アリアネに手出さない理由は君のためだ。身分を重視する社会の中で、ただの軍人であるアリアネはワタシの愛人になったら、ワタシの死後人に認めてもらうことが難しくなるだろう。一緒に住んでいるから、アンヌに軽蔑の目で見られ、他人に妾。君を守るものなく、軍人の間のイメージも悪くなるだろう。今自分の影響と立場を使って、アリアネを守ることが出来たとしても、後は君を立たせる人は誰もいない」
私はカエールを抱き返した
「ありがとう、カエール」
つづく
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