もうかなり遅い時間。カエール侯爵とフランスア様は部屋でまだ飲んでいる。二人の笑い声が2階中に響く。
少し静かになったと思ったら、私の部屋のドアにノック。
「アリアネ、カエールだ」と
私はドアを開けたら、
「入っていいかなぁ」ともう既に入っていた侯爵だった。
私を抱きしめようとして、 私が逃げる。侯爵は不満そうに、
「明日のこどだけど」と言いながら、私を壁まで追い詰めた。逃げ場のない私は上を見る。
「はい・・・」
「軍服でいいから」と私とキス寸前のカエール侯爵は甘い言葉を囁いているように言う。
「酔っていませんか」
「いいえ、ワタシは酔わない」
「いつもより強引のでは?」
「さっきアリアネの話をしていたから、君とキスしたくなった」と私から距離をとる「でもイヤなら、何もしないよ」
「酔っているようなので、イヤです」
「分かった。ワタシはもう自分の部屋に戻る」
「用件は服の話だけでしたか」
「いいえ」ともうドアを開いている侯爵「結婚後について話し合おうと思っていた。しかしワタシを嫌がるアリアネと話しても、面白くないから・・・」
私は侯爵のシャツの袖をつかんだ。
「酔っていないと言うなら、話しましょう。結婚したら、二人でいられる時間も減りますから」
「減らないよ」と自分の後ろにドアを閉める侯爵は真剣だった。
「無理な約束をしないでください」
「減らない」と私を引っ張って、自分の額を私のと合わせた「ワタシに触れたいと思った時に触れればいいし、ワタシとキスしたいと思った時に、キスすればいい」
「でも奥様は?」
「上級貴族の世界に夢中にさせるから。社交の場に行かせることも多いだろうし・・・」
「アンヌを幸せにしてください」
「じゃ、アリアネをどうすればいい?」
「必要な時に私の肩を借りればいいです」
「君を手放すつもりはないよ。分かっているか」
「私に現実しかないでしょう。幸せごっこ要りません」
侯爵の手が私の顔を触れる
「ワタシ達に苦い現実のみか」
「甘いもの苦手なのです」
「ワタシもだ」
つづく